小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『産後の骨盤矯正をする最適なタイミングを解説してみた』
というタイトルでお伝えしていきます。
このテーマは以前、セミナー後に受講生さんから頂いた質問の内容でもあります。
最近、改めて骨盤矯正について考える機会があり、
質問を頂いた時のことを思い出したので皆さんにも共有しようと思い記事にしてみました。
産後のケアサロンは首都圏を中心に数多く営まれています。
それだけ社会的なニーズの大きいサービスということですね。
そんな産後の骨盤矯正ですが主な目的としては、
産後の女性に生じる腰痛やむくみ、尿もれなどを改善することを目的としています。
出産は身体にとってとても大きな変化です。
ヒトが人生で経験する中でも、とても規模が大きなイベントと言えるでしょう。
そんなイベントを健やかに過ごしていただくためにも、最適なタイミングでサービスを提供出来るようになりましょう。
是非とも今回の記事を参考にして頂けますと幸いです(^^)
【産後の骨盤矯正を行う最適なタイミングとは??】
さっそく本題から入っていきましょう。
産後の骨盤矯正はいつ頃提供する事が、最も効果が得られるのでしょうか?
出産してから1週間後?
それとも1ヶ月後?
結論からお伝えしますと、
「産後1〜2ヶ月」が最も効果が得られやすい時期であると言われています。
その理由には、ホルモンの分泌量が関係しています。
そのホルモンの名前は、「リラキシン」と呼ばれるホルモンです。
リラキシンとは、ペプチドホルモンと呼ばれるホルモンの一種です。
妊娠後期になると、リラキシンと呼ばれる
ホルモンが陣痛に備えてママの身体の準備をします。
骨盤近くの関節や靭帯を緩め、これらが拡張することにより
分娩時に赤ちゃんが産道を通りやすいようにしてくれます。
リラキシンは子宮頸部を柔らかくもしてくれます。
つまり、このホルモンが分泌されることで仙腸関節や恥骨結合、周囲の靭帯組織や子宮壁などが柔軟になるのです。
リラキシンは、妊娠時をピークに1年弱分泌されると言われています。
つまり、徐々に分泌量が減少していくという事ですね。
このリラキシンが分泌されている期間は、骨盤が動きやすいので正しい位置に修正しやすいと考えられます。
だからこそ、リラキシンが豊富に分泌されている産後1〜2ヶ月の時期に骨盤矯正を提供すべ
きなのです。
【産後直後の方が良いのでは・・・?】
さて、ここまでの話を整理すると、
「出産時にリラキシンが大量に分泌されているので、このタイミングを逃さずに骨盤矯正を提供した方が良い」
という事になります。
では、産後1〜2ヶ月後よりも豊富に分泌されている1週間後はどうなのでしょうか?
その方がしっかりと矯正効果が得られそうな気がしますよね?
しかし、これはNGとされています。
なぜなら、産後1ヶ月未満の時期はリラキシンの分泌量があまりにも多すぎるので、
骨盤が少しの刺激にも過敏に反応し過ぎてしまうのです。
つまり、痛みや不要な合併症を招きやすいという事ですね。
だからこそ、1ヶ月は期間を開けるべきなのです。
ちなみに半年くらい経過してしまっていても、一定の効果は期待できるかと思います。
しかし、リラキシンの分泌量は1〜2ヶ月後と比較すると減少しているので、大きな変化を出すには時間がかかるかと思います。
産後1〜2ヶ月が産後骨盤矯正におけるボーナスタイムというわけですね。
【産後直後にやることはないの??】
結論から言うと、産後直後でも提供出来るサービスは存在します。
それは、「自主トレーニングの指導」です。
自主トレーニングと聞くと、ガシガシ体を動かすエクササイズを想像してしまうかもしれませんが激しい運動が産後直後にできるはずもありません。
(出来たとしても控えさせるべきです。)
この場合の自主トレーニングとは、骨盤底筋や骨盤隔膜の収縮を促すことです。
仰向けの状態でお尻の穴をキュッと締めて10秒キープを10回。
それが上手になってきたら、仰向けでお尻を持ち上げた状態で、同じ運動を行うのが良いでしょう。
こうする事によって、筋肉の力で開いた骨盤を修正してきてくれます。
(そもそも、昔の人は筋肉の力のみで産後の骨盤は元の力に修正されました。
現代人の筋力が衰えているからこそ、産後骨盤矯正が必要になる人が増えているのです。)
ぜひ、今回の記事を参考にしていただき、適切なタイミングでの施術を提供して頂けますと幸いです(^^)
今回の記事は以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました!
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