こんにちは、小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『膝から下の歪みを整えてO脚改善を目指す。美脚をサポートする為の基礎知識』
というテーマでお伝えさせて頂きます。
以前にもO脚改善のお話をさせて頂きましたね。
その際は、「O脚の原因は足首に」というメッセージをお伝えしたかと思います。
「足首」と一言で表しても、その構成要素は意外と複雑です。
距腿関節を構成する脛骨、腓骨、距骨の3つを総称して足関節とする場合もあります。
または、距骨と踵骨で構成されている距骨下関節を指して足関節とする場合もあります。
(通常は、前者の距腿関節を意味する場合は多いかと思いますが)
その中でもとりわけ、大きな構成要素は「脛骨」です。
スネの骨ですね。
膝下の骨は脛骨と腓骨の2本ですが、そのうち太く・大きな方が脛骨です。
大きな骨である分、足首の歪みやO脚変形に繋がってしまう要因にもなりやすいんですよね。
今回は、そんな「脛骨」に焦点を当ててO脚変形について理解を深めていきましょう(^^)♪
【女性のO脚は脛骨の「内旋」が原因】
「内旋」とは内側に向かって回転するような運動方向を意味します。
女性のO脚では多くの場合、脛骨は内旋してしまっています。
ヒトによっては意外に思うかもしれませんね。
O脚ってガニ股に近いイメージなので、
脛骨は外を向く「外旋」をしそうなイメージを抱く方もいらっしゃるでしょう。
しかし、O脚に悩まされている女性の足をよく観察してみて下さい。
どこを観察するかと言うと
“膝のお皿の向き”に注目してみましょう。
膝のお皿は「膝蓋骨(しつがいこつ)」という名前です。
単純にガニ股の姿勢を模倣すると、確かに膝蓋骨は外側を向きます。
これは脛骨の外旋を意味しています。
(膝蓋骨の亜脱臼がある場合にはその限りではありません。)
しかし、実際にO脚に悩まされている女性の膝蓋骨の向きを確認してみると
膝蓋骨は内側を向いている場合が圧倒的に多数です。
つまり、脛骨は「内旋」しているのです。
次のトピックではこの理由について理解を深めていきましょう。
【何故、脛骨は「内旋」してしまうのか??】
脛骨が内旋してしまう理由としては、
内反踵骨を呈している人の「歩き癖」が関係しています。
ここからはヒトの歩行について理解していく必要が出てきます。
なるべく簡易的にお伝えしていきますね。
内反踵骨を呈していると、
足の裏では踵から小指側のラインにかけて歩行時の荷重量が多くなります。
土踏まずの部分が浮き上がるようなイメージですね。
しかし、正常歩行(ヒトの身体に本来備わっている歩行パターン)では
足の裏での重心移動に関して言えば、踵からスタートします。
踵から足を床につくので当然と言えば当然ですね。
そして、踵をスタートした重心は
小指側を通過して母指球(親指の付け根)に抜けていきます。
土踏まずを避けるように、ぐるりと半周するような軌道を描きます。
さて、重心移動の話に戻りましょう。
正常歩行では踵→小指側のライン→母指球という軌道をたどります。
しかし、内反踵骨ではこの軌道がスムーズに描けません。
過剰に重心が外側に偏位してしまっているからです。
具体的には、母指球に重心を乗せられないんですよね。
ですが、身体としてはどうしても母指球に重心を移動したい。
(母指球には固有受容器がたくさんあります。体重を乗せると脳に刺激がいって足に力が入りやすいのです。)
すると、無理矢理、母指球に重心を乗せようとします。
その母指球に無理矢理重心を移動させる為の作戦が脛骨の内旋です。
内反踵骨がO脚の原因になることは、以前の記事でもお伝えした通りですが、
内反踵骨では重心移動の代償として、脛骨の内旋が生じてしまいます。
脛骨の内旋を修正する、
つまり、脛骨を外旋方向に誘導することがO脚のパターンを解消することに繋がります。
そもそも膝が伸び切った時は、ヒトの脛骨は外旋するように出来ているのです。
その正常な動きを取り戻すことから始めてみましょう。
非常に簡単なテクニックですので、ぜひ意識してアプローチしてみましょう。
鈴木正道
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