小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『O脚を改善する為にアプローチするべきポイントとは?』
というテーマでお伝えします。
1つ前の記事で、踵骨の内反がO脚の原因として考えられることをお伝えしましたね。
今回は、具体的な施術ポイントについてのお話です。
O脚は下半身のシルエットを崩すだけでなく、様々な弊害をもたらします。
・膝関節の負担増大から来る関節痛
・下半身の循環不全による冷え・むくみ、
・筋肉のアンバランスを招くことによって大腿やお尻が大きく見える
・筋力の伝達効率低下によるパフォーマンス低下(スポーツ場面など)
など
O脚を改善できるようになると、救える人の幅がグッと広がりますよ。
是非、今回の記事を参考にして頂ければと思います(^^)
【大前提:踵骨の内反にアプローチすべし】
距骨下関節(踵骨)の内反がO脚に繋がることは、前回の記事でお伝えした通りです。
簡単におさらいすると、踵骨の内反が、脛骨の内旋、大腿骨の内旋を
もたらしてO脚になるというメカニズムでしたね。
「運動連鎖」という概念をベースの知識として持っていることが前提となります。
踵骨が内反してしまっている状態では、
踵の内側に存在する組織の伸張性低下が生じています。
まずは、この伸長性低下に対してアプローチすることが大切です。
【三角靭帯へのアプローチ】
三角靭帯と呼ばれる組織が存在します。
三角靭帯とは脛骨の内側(内くるぶし)の辺りから、
踵骨や距骨、舟状骨に伸びる靭帯のことを意味します。
・脛舟部繊維
・脛踵部繊維
・脛距部繊維
上記の3つの線維を総称して「三角靭帯」と呼んでいます。
繊維の走行がちょうど三角形のようになっているから、このような名前がついています。
この三角靭帯ですが、主な役割は距骨下関節が外反するのを制動する役割です。
靭帯は基本的に、何かの動きを制動する組織ですから
この視点もセットで押さえておきましょう。
さて、話を戻します。
距骨下関節の外反を制動する三角靭帯ですが、
慢性的な内反踵骨では三角靭帯は常に短縮位にあります。
つまり、靭帯の長さが短くなってしまい、伸張性が著しく低下した状態に陥っています。
この状態だと内反踵骨をより一層助長してしまいます。
踵骨に働く内反方向のストレスを解除する為にも、
優先的に三角靭帯にアプローチするようにしましょう。
このポイントを意識すると、内反踵骨の修正が楽になります。
【三角靭帯へのアプローチって??】
三角靭帯に対するアプローチは様々なものが存在しますが、
最も簡易的な方法は押圧を使ったテクニックです。
両方の母指指腹で三角靭帯に狙いをつけて、押圧を加えましょう。
この操作だけでも靭帯の緩みが出てきますよ。
ストレッチやマッサージという方法もありますが、
個人的には押圧を加えた後の操作で行うべきだと考えています。
押圧と比較して、ストレッチやマッサージって刺激量が強いんですよね。
短縮位でガチガチになっている靭帯に、
いきなり強い刺激を与えてしまうと繊維の微細損傷を招いてしまう恐れがあります。
要は、痛くしてしまう危険性をはらんでいるということです。
低刺激の押圧テクニックから順を追って、アプローチしていきましょう。
●三角靭帯を押圧する時の注意点
押圧テクニックの効果をより効率よく得る為のポイントを紹介します。
大前提として、三角靭帯に関する解剖学の知識を入れておくことが重要です。
皮膚の上から、三角靭帯の走行をイメージ出来るようにしておくことが大切ということですね。
そして、3つある繊維を1つずつ、順番に押圧していきましょう。
この丁寧さが施術の精度を左右します。
大雑把に「この辺だろう。」と目測でアプローチしてしまうと思う様に効果が出ません。
今はGoogleで画像検索すれば、解剖がすぐに調べられる便利な時代です。
「三角靭帯」と検索したら、まずはご自分の足で靭帯の触診を練習してみましょう。
内くるぶしから伸びるコリコリとした繊維組織が三角靭帯です。
比較的大きな繊維なので、触りやすいと思いますよ。
もし、触診で分からないことがあったらセミナーやメールで僕に質問してください。
もっと詳細な内反踵骨に対するアプローチ方法などもお伝えさせて頂きます(^^)
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