骨盤矯正

【骨盤が開くとは?】骨盤の歪みを評価する時に注目すべきポイント


小顔矯正講師の鈴木正道です

今回は、「骨盤の歪みを評価する時のポイント」についてお伝えします。

よく
「この人は骨盤が開いてしまっている。」

「産後は骨盤が開きやすい。」

と表現されることがあります。

では、骨盤の開き具合を評価する上で、どこに注目すればよいのでしょうか?

・右と左の骨盤のどちらが開いているのか?

・骨盤の開きの程度は大きいのか、小さいのか?

・どの方向に開いてしまっているのか?

そういった部分を確認できる視点をもつことで、日々の臨床が非常に行いやすくなります。

当協会のセミナーでも骨盤矯正テクニックはお伝えしています。

骨盤矯正を勉強される前準備として、お読み頂ければと思います。

【注目すべきは仙腸関節】

タイトルの通りです。

骨盤の歪みを評価する上で最も注目すべきポイントは仙腸関節です。

仙腸関節とは、腸骨と仙骨によって構成される関節であり左右1対存在します。

この関節は非常に大切な関節です。

体の中心に存在する関節なので、この関節の可動性(2~3mm程)は全身の筋-骨格のパフォーマンスを大きく左右します。

骨盤の開きを調整することは、見た目を美しくするだけに留まらず、身体のさまざまな不調を改善することにも繋がります。

その点については、次回の記事で詳しくお伝えしようと思います。

そして、骨盤の歪みを確認する時は、仙腸関節のアライメントをチェックします。

正確には、仙骨に対して上後腸骨棘(Posterior superior iliac spine:PSIS)の位置に注目します。

一般的に、骨盤が開いてしまっている状態では、仙骨に対してPSISの位置が後下方に偏位してしまっています。

そして、PSISの後下方偏移のことをPI偏位、あるいは単にPIと表現します。

この表現は、骨の歪みを表現する方法として、P、A、I、S、の4つのアルフェベットが用いられることに由来しています。

A:前方  P:後方  S:上方  I:下方

上記の意味合いです。

そして、右の腸骨がPIしている場合には、右(Right)のPIなのでRPIと表現します。

逆に、左の腸骨がPIしている場合では、左(Left)のPIなのでLPIと表現します。

【骨盤の歪みのパターン】

歪みのパターンは大きく分けて4パターンです。

それは、PI(後下方)腸⾻ 、AS(前上方)腸⾻ 、AI(前下方)腸⾻ 、PS(後上方)腸⾻です。

そして、いわゆる“骨盤が開いてしまっている状態”とは、PI腸骨を意味します。

つまり、右の骨盤が開いている場合にはRPIですし、左の骨盤が開いている場合にはLPIですね。

PI腸骨では、仙骨に対して腸骨が後下方に偏位している状態なので、腸骨全体の動きとしてはアウトフレアの方向に偏位することを意味します。

アウトフレアとは、腸骨が恥骨結合から離れていく方向に動くことです。

その逆の動きは、インフレアと呼ばれます。

PI腸骨を視覚的に見た時は、アウトフレアしているので、PSISの位置が仙骨に対して外側下方に離れてしまっています。

つまり、「骨盤の開きを確認する為にはどこを見れば良いのか?」という質問に対して、端的にお答えすると「どちらのPSISが外側・下方に落ちているか確認しましょう。」となります。

因みに、左右の仙腸関節は互いにカウンターをとるように存在しています。

右側にPIが生じた場合には、反対側である左の腸骨はAS方向に偏位することが多いので、その点も意識してみましょう。

ただ、ご高齢者や極度に骨盤の開きが強い人は両側のPI(WPI)と呼ばれる状態に陥っている場合もあります。

この状態に陥ってしまっている人は、かなり重症といえます。

比較的若いかたであれば、右か左のどちらか一方のPIであることが殆どです。

自分がこの評価を学んだ時はRPIタイプの歪みの方が全体の8~9割程、LPIが全体の1~2割と少数派であると教わりました。

しかしながら、臨床的には一概にそうとも言い切れないようです。

AIやPSについては、かなりのイレギュラーですので、まずはPI腸骨を確認することを習慣化して頂ければと思います。

この視点があると、骨盤矯正テクニックを学習した際の吸収率が格段に向上します。

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鈴木正道

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