小顔矯正講師 鈴木正道です。
今回は骨盤矯正に関係するお話です。
男女の骨格で最も大きな違いが現れる場所は『骨盤』です。
女性の骨盤は、妊娠に備える為に男性よりも幅広になっていて、伸縮性のある構造になっています。
伸縮性があるということは、動きやすい、言い方を変えれば歪みやすいということです。
骨盤の歪みはお尻周りのシルエットを崩してしまい、特に後ろ姿を見られた時に目立ってしまいます。
自分では意識しにくい問題でもあるのがやっかいですね。
そして、見た目上の問題だけではなく、下半身の血行と代謝を悪化させ、むくみや冷え性の原因にもなります。
また、骨盤周囲の血行不良は生理痛・生理不順にも影響を及ぼします。
今回は、内臓と歪みの関係性、骨盤の歪みによる見た目上の変化について紹介します。
日々の臨床の参考にして頂ければと思います。
【内臓由来の骨盤の歪み】
骨盤の歪みを考える上で、絶対に意識しなければいけないのが内臓のコンディションです。
一般的に『骨盤矯正』を施術メニューに取り入れているサロンでは、骨格や筋肉に対するテクニックをお客様や患者様に適応している場合がほとんどです。
しかし、それだけでは治療効果は非常に限定的且つ一時的なものです。
それは内臓に対する根本治療が欠落してしまっているからです。
疲弊した内臓は、うっ血し重くなり重力によって尾側に落下します。
通常、内臓は骨盤と骨盤底筋によって支えられていますが、内臓落下をきたした場合には骨盤底筋や骨盤が支えきれずに歪んでしまいます。
この時、骨盤の歪みだけを調整しても直後に内臓の重みがのしかかるので骨盤は再び歪みます。
まずは、骨盤を内臓の重みから解放してあげることが最優先事項であることをご理解頂ければと思います。
具体的にどこの内臓を治療するかは、対象者によって異なります。
ただ、経験上肝臓は比較的メジャーな部位の1つとしてカウント出来ると思います。
1~1.5Kgも重さのある臓器であると言われていますからね。
【筋肉と骨盤矯正について】
前のトピックで内臓の落下が骨盤を歪ませることについては、ご理解いただけたでしょうか?
ここからは、筋-骨格系のお話になってきます。
内臓落下によって歪んだ骨盤は、左右方向に広がってしまいます。
これがお尻が大きく見える原因ですね。
そして、左右に開いてしまった骨盤では、大殿筋の筋力が効率的に発揮できなくなってしまいます。
特に、大殿筋の上部繊維では骨盤の開きによる影響を受けやすく、たるんで収縮の得られにくくなった筋繊維は重力に従って下方に垂れ下がります。
大殿筋の上部繊維は大腿骨頭の回転軸よりも頭側を走行する為、外転・外旋方向へ大腿骨を誘導します。
この大殿筋上部繊維が機能しないということは、大腿骨は自然と内旋方向に誘導されます。
実際、お尻周りの大きさや太もものサイズが気になる女性の膝蓋骨は内側を向き、いわゆる内またの状態となっていることが多いと思います。
また、大腿骨が内旋方向に誘導されてしまうと、内転筋群は短縮位となり、たるんで収縮しにくくなります。
内転筋が短縮位となるということは大腿外側に存在する筋肉は、伸張位となり過緊張状態となります。
お尻のサイズが気になる女性は、大腿近位部の外側の筋肉が異常に発達しているように見えることがあると思います。
これは、大腿骨が内旋方向に誘導されてしまっていることに起因しています。
更に、膝蓋骨が内側を向いた状態(いわゆるKnee in)では、膝の伸展を司る内側広筋が働きにくくなります。
内側広筋が膝の最終伸展(脛骨の外旋)に関与することは、あまりに有名ですよね。
この内側広筋が働きにくい状態では、膝の伸展が得られにくく、膝蓋骨が十分に挙上しにくい環境となっています。
つまり、膝蓋骨が本来の位置よりも低い位置に来てしまい、下腿が短縮しているように見えてしまいます。
言い換えると、足が短く見えてしまうということです。
更には、こういったアライメント不良は局所の血流不全を招き、足のむくみまでも招いてしまうのですから、ますます足は太く、そして短く見えてしまいます。
今回の記事の内容では、骨盤矯正テクニックのヒントをお伝えさせて頂きました。
実際のセミナーでは、具体的なテクニックもお伝えしています。
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興味のある方は是非、お越しください。
鈴木正道
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