小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『骨盤の開きの2大パターンをそれぞれ解説。』
というタイトルでお伝えしていきます。
骨盤矯正は骨盤の歪みを徒手的に矯正することを目的とした施術全般を指して使われる言葉です。
そして、この場合の骨盤の歪みとは多くの場合
「骨盤の開き」
を意味することが非常に多いです。
では、骨盤の開きとは具体的にどのような状態なのでしょうか?
この部分をぼんやりとしか理解できていない方もいるかと思います。
それくらい曖昧な言葉なんですよね。
今回の記事では骨盤の開きとはどのような状態なのか?
という部分を深掘りしていこうと思います。
この知識を持つことで、骨盤矯正が非常にやりやすくなると思います。
ぜひ、参考にしていただけますと幸いです。(^^)
【骨盤の開きのパターン①】
◆腸骨の後傾
まずは腸骨の後傾を意味するパターンです。
これは非常にポピュラーなパターンですね。
腸骨が後傾してしまうと、いわゆるアウトフレアーと呼ばれる状態になります。
これはカイロプラクティックの世界で使われる言葉です。
寛骨が水平面で後方回転することによって骨盤前方が開くことを意味します。
左右のASISの距離が開いてしまうことになるので、正面から見たときに
骨盤が左右に広がっているように見えます。
また、この状態だと股関節や膝関節は外旋方向に誘導されることになるので
高齢者に特有のガニ股タイプのO脚にも繋がってしまいます。
高齢者の大多数はこのタイプの骨盤の開きを呈していますが、
現代社会では運動不足の若者が増えているので、
筋力低下に起因する不良姿勢が若者の骨盤の開きを招いているケースも
年々増加の一途を辿っています。
この骨盤の開きに対しては、左右の寛骨を前傾方向に誘導するように施術を行います。
また、骨盤を前傾させる作用がある筋肉(腸腰筋や多裂筋)などの強化練習も
自主トレーニングとして指導してあげましょう。
いずれも骨盤の後傾を抑制してくれますよ。
徒手的な誘導としては腸骨を前傾させる、
仙腸関節を締める方向に誘導するといった方法が有効です。
【骨盤の開きのパターン②】
恥骨結合の開き
2つ目のパターンが恥骨結合の開きです。
恥骨結合(ちこつけつごう)とは、左右の恥骨を連結する繊維軟骨性の
関節円板のような組織です。
この恥骨結合は妊娠した際にホルモンの影響によって、結合力が弱まります。
つまり、開きやすくなります。
この作用が働くからこそ赤ちゃんの頭部が通過できるようになるという訳です。
しかし、この恥骨結合の開きが産後も持続してしまい、そのまま慢性化してしまうことがあります。
骨盤の下側が開いてしまう状態ですね。
これは産後の腰痛や尿漏れなどに繋がる骨盤の歪みのパターンです。
この歪みに関しては、徒手的な骨盤矯正の他に
骨盤底筋や骨盤隔膜のトレーニングを処方してあげましょう。
これらの筋肉が骨盤内を橋渡しするように走行しているので、この筋肉たちを強化することで骨盤同士の離開を抑制してくれます。
今回の記事は、以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました!
鈴木正道
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