小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『巻き肩を改善する為にアプローチすべきポイント』
というテーマでお伝えしていきます。
先週くらいの記事では、
『巻き肩でいることのデメリット』
というテーマでお伝えさせて頂いていたかと思います。
今回の内容は、前回記事のパート2のような内容になります。
それでは、巻き肩を改善する為に必要な知識を補っていきましょう!
【やってはいけないトレーニング】
さて、まずは巻き肩に対するアプローチで
「やってはいけない」トレーニング方法をお伝えしていきましょう。
ご自分が巻き肩の人、あるいは、身近にいる巻き肩の人にこんな声かけをしたとしましょう。
「前に出ている肩を後ろに引き下げて下さい」
こうすると、左右の肩甲骨を引き寄せるように動かすことになると思います。
確かに、このように肩甲骨を動かすことで、前方突出していた肩関節の位置が修正されます。
一見、巻き肩が改善されたかのように見えますよね。
しかし、このアプローチ方法は誤りです。
何故かというと、根本解決にならないからです。
その理由は、次の項目で巻き肩のメカニズムについて解説しながら説明してい
きます。
【何が原因で巻き肩になってしまうのか??】
何事も原因を考えれば、アプローチ方法も明らかになっていきます。
巻き肩は、肩の前内側に存在する筋肉が固くなってしまうことが原因で引き起こされます。
それに対して、肩甲骨を寄せるように力を入れるというアプローチ方法は、
肩甲骨の内転に関わる筋肉を収縮させる動きです。
大菱形筋や小菱形筋がそれに当たりますね。
上記の筋肉を収縮させて巻き肩を修正しようとすると、
肩の前面と後面の筋肉を同時収縮させてしまう結果になります。
そりゃ、
肩を前に引っ張る力<肩を後方に引っ張る力
という関係性が成り立てば、巻き肩は一次的に修正されるかもしれません。
しかし、複数の筋肉の同時収縮を
慢性的に行うことを強いられるわけですから負担は大きいです。
早い話、疲れてしまいます。
肩こりや緊張性頭痛の原因にもなります。
これでは根本解決にはなりませんよね。
注目すべきポイントは、
『如何に肩の前内側に存在する筋肉を緩めるか?』
という部分です。
ここからは具体的な筋肉に焦点を当てて、
巻き肩を修正する為にアプローチするべき筋肉を明確にしていきましょう。
【最優先でアプローチすべき「小胸筋」】
まずは小胸筋です。
この小胸筋が巻き肩において、最もメジャーなアプローチ部位になります。
小胸筋は起始を肩甲骨の烏口突起に持ち、停止を第3~5肋骨に持ちます。
作用は肋骨を引き上げたり、肩甲骨を引き下げる役割を持ちます。
この筋肉が固くなってしまうと、
肩甲骨が前下方に引っ張られてしまうので、結果的に巻き肩になってしまいます。
この筋肉をほぐすと肩甲骨の位置が徐々に修正されていきます。
固くなっている人はグリグリとマッサージした時に、少し痛みが出る場合もあります。
セルフメンテナンスとしても、小胸筋のマッサージを指導してあげても良いと思います。
【大胸筋(鎖骨部)も忘れずにアプローチしよう】
小胸筋にアプローチしたら大胸筋にもアプローチしましょう。
大胸筋は3つの線維に細分化することが出来ます。
鎖骨部、胸肋部、腹部です。
その中でも起始を鎖骨内側前面1/2に持ち、停止部を上腕骨大結節稜を持ちます。
作用は上腕の内転、内旋です。
鎖骨部と胸肋部にかんしては、肩関節の屈曲も作用に含まれます。
肩関節の「内転と内旋」
つまり、肩を内側に巻き込んでしまう作用があるということです。
この筋肉が固くなれば、当然、巻き肩に繋がってしまうと言うわけですね。
小胸筋とセットでアプローチしてあげることで巻き肩は修正されてきますよ。
大胸筋鎖骨部の筋腹は当然マッサージするばきですが、
忘れられがちなのは停止部の上腕骨大結節稜に付着する部分のマッサージです。
僕の個人的な経験則に基づいたお話になってしまいますが、
停止部で硬結をおこしているパターンは非常に多いですよ。
上記2つのポイントを意識してアプローチしてみて下さい。
鈴木正道
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