小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回は、「目を大きくする為のテクニック」についてお話します。
このテクニックについてお話する為には前提知識を理解して頂く必要があります。
その前提知識とは『頭蓋骨は動く』という前提知識です。
過去の記事でも述べていますが、超重要な知識ですので簡単に復習します。
ヒトの頭蓋骨は1つの塊ではなく、22数の骨の集合体です。
そして、その骨たちは互いに“縫合”と呼ばれる接続部によって連結しています。
この縫合は頭蓋骨内の脳脊髄液の産生と吸収によって
僅かに可動すると言われています。
可動するということは、歪みが生じる可能性があるということです。
この前提知識を抑えて頂いた上で、以下の文をお読み頂ければと思います。
【前頭骨のリリーステクニックの重要性】
前頭骨は冠状縫合と呼ばれる縫合によって頭頂骨と連結しています。
その冠状縫合の可動性が失われた状態、つまり縫合部で詰まりを生じた場合
前頭骨は上方に移動できずに、前方・下方に歪みを生じます。
この場合、施術では眼窩上方(眼瞼部)に3~4指をひっかけるようにして
前頭骨を上方に引き上げるようにリリースをかけます。
この時、指で眼球を圧迫したり、眼窩上神経を圧迫してしまうと
お客様に非常に強い不快感を与えてしまいます。
繊細な部位なので、一度ご自分の顔でリハーサルをしてから他の方に行うことがお勧めです。
ポイントは、あくまでリリースするのは前頭骨であることを意識することです。
眼瞼や皮膚を上方に誘導して、お客様の瞼がめくれてしまわないように注意しましょう。
【眼輪筋に対するアプローチ】
眼輪筋は眼窩を取り巻くように走行する筋肉です。
目を閉じる作用があります。
この眼輪筋ですが、疲労してくると
・目が開きづらい
・目の周りが重たい
・眼精疲労が出現しやすい
という症状に繋がります。
そして、目が開きにくいということは必然的に目が小さく見えてしまいます。
この眼輪筋を治療することで目の周囲の緊張が緩和されて、目がパッチリと開くようになります。
治療方法はシンプルで、眼輪筋に母指全面で押圧をかけていきます。
周囲血管の圧力を高めることで局所血流量の改善を図るというわけです。
この施術によって眼輪筋の筋緊張が緩和されることで、目の大きさが一回り拡大します。
加えて、目の大きさが変わる以外にもこのテクニックには恩恵があります。
目の周囲の血流が改善するのでクマが薄くなったり、目じりのシワが解消されたりします。
【眼輪筋を治療するメリット(健康面)】
小顔矯正のお話からは少し逸れますが、眼輪筋を治療するメリットは他にもあります。
それはドライアイの改善効果です。
眼輪筋の起始は以下のように3カ所に分類されます。
眼瞼部:内側眼瞼靭帯
眼窩部:前頭骨鼻部
涙嚢部:後涙嚢稜
このうち眼瞼部と眼窩部に付着する筋繊維に関しては、前述のように目を閉じるように作用します。
しかし涙嚢部に付着する筋繊維に関しては、涙嚢を広げて涙の流入を促進する作用があります。
つまり、涙の循環を促進する筋肉こそ眼輪筋です。
眼輪筋が円滑に収縮・弛緩を繰り返すことで涙をポンプのように循環させます。
このため、眼輪筋が衰える、慢性的に緊張する、といったことが起こると
涙の循環に不具合が生じてしまい、ドライアイが引き起こされます。
ドライアイを放置してしまいますと、角膜や粘膜のバリア機能が失われて
目の病気に繋がってしまうリスクが高まります。
眼輪筋を治療することで目が大きくなって美人になるだけでなく、目の健康に繋げることが出来ます。
【おまけ】
ここからは完全に余談ですが、
僕はセラピストと呼ばれる職業の方には、
是非、美容テクニックを通して人々の健康というものをサポートして頂きたいと思っています。
美しくなることは、女性にとって非常に重要なことだと思います。
その美しさをサポートするだけでも非常に意義のある仕事だと思います。
しかし、セラピスト飽和時代の昨今。
美しさをサポートする職業で、世の中は溢れかえっています。
そんな業界で我々が生き残る為には、美しさ+αをお客様に届けることだと思います。
その+αこそ、我々セラピストだからこそ届けられる『健康』です。
『美しさ』と『健康』
この2つを同時に届けられるセラピストが1人でも多くなることを願っています。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
・X・旧ツイッターで投稿の感想をお待ちしてます↓
https://x.gd/3Y4cb
今日も良い1日をお過ごしください♪
鈴木正道
この記事へのコメントはありません。