小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『若い人と高齢者のO脚の違いを徹底解説!』
というタイトルでお伝えしていきます。
O脚は幅広い世代にわたって人々を悩ませる身体の問題の1つです。
見た目上よくないですし、関節に加わる負担によって膝関節痛を始め、
股関節痛や腰痛にまで発展してしまう問題です。
このO脚ですが、
実は、若い方と高齢者では多くの場合、原因が全く異なります。
僕が若い人向けに作成された筈のO脚矯正に関する商材を見ていると、
何故か高齢者向けのO脚アプローチと同様に語られているパターンを非常によく見かけます。
それでは、その方のO脚はいつまでたっても改善されませんし、
むしろ悪化してしまうような方法が紹介されている例すらあります。
若い人のO脚は高齢者とどのように異なるのか??
という部分に触れていきますので参考にして頂けますと幸いです(^^)
【前提:O脚の定義について確認】
まずはO脚の定義を確認しておきましょう。
色々と捉え方はあるようですが一般的には、
両足をそろえた姿勢で、両膝間の距離が2横指(およそ3㎝)以上離れていて、両膝が内反膝の場合はO脚とよばれます。
脚を揃えた時に膝同士の隙間が3cm以上あるとO脚ということですね。
(とは言え、2cm程度でもコンプレックスとしては問題になるケースもあります。)
【高齢者のO脚について】
今回の記事で高齢者に関するO脚については、深くを語るつもりはありません。
巷に高齢者に関する情報は溢れかえってますからね。
しかし、若年者のO脚と対比する上で少しだけ解説しておきます。
高齢者のO脚には「変形性膝関節症」という明確な診断名が存在します。
この変形性膝関節症ですが、全体の9割は原因不明と呼ばれています。
おばあちゃんの膝が曲がって、内側に開いてしまっているのを町で見かけますが
あの方々の大多数が変形性膝関節症というわけです。
膨大な研究がなされていますが、現状はっきりとしているのは
加齢や筋肉の衰えが原因の一旦を担っていることと、肥満、O脚、遺伝などが危険因子となっていることです。
このタイプのO脚は股関節が外旋し、膝は屈曲、脛骨が外旋し、足部は回外(内返し)という姿勢パターンをとります。
つまり、脚が外側にねじれてしまうので、内側に回し戻すような施術が徒手的なアプローチとしては行われることが多いです。
このアプローチが後述する若年者のO脚にも行われてしまうことが、
非常に危険だなあと個人的には感じています。
【若い人のO脚について】
ここからは若い人のO脚について解説していきます。
若い人のO脚では、膝のお皿(膝蓋骨の向き)に着目してみましょう。
多くの場合、膝蓋骨は内側に向いていると思います。
つまり、股関節は「内旋」しているのです。
それに対して、前述の高齢者の例では
股関節は「外旋」しています。
つまり、そこに生じる運動連鎖は全くの逆になるのです。
股関節が内旋すれば、脛骨は内旋、足部は回内(外がえし)となります。
ちなみに骨盤では前傾方向に誘導されることになり、腰椎の前弯は増強します。
ここで病院セラピストの方は
「股関節が内旋するのであれば、膝は外反するんじゃないの??」
と疑問に思うはずです。
つまり、股関節内旋なのであれば、O脚ではなくてX脚になるのではないか?ということです。
確かに、その考え方も正解なんですよね。
僕自身も股関節内旋位のご高齢者の膝がX脚の変形を呈しているのを何症例か診たことがあります。
しかし、それは「膝関節の進呈制限がある場合」の話です。
要するに、膝がまっすぐに伸びていなければ、
膝は運動連鎖に従って外反していきます。
しかし、若い女性は多くの場合、膝に伸展制限がありません。
つまり、膝はまっすぐです。
膝がまっすぐの状態で股関節が内旋した場合、
膝は過伸展と言って伸展が増強されます。
そうすると、外側優位の荷重となり、膝はO脚方向に誘導されるということです。
まあ、この辺については動画で視覚的に確認した方が理解しやすいかもしれませんね。
骨盤矯正の基礎的な考え方にもなりますので、是非、チェックしてみてください(^^)
今回の記事は、以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました!
鈴木正道
この記事へのコメントはありません。