鈴木正道です。
今回の記事では、
『リンパマッサージと併用すべき「筋肉」「内臓」のポイントとは?』
というテーマでお伝えしていきます。
リンパマッサージを施術メニューとして取り入れているサロンは数多く存在します。
しかし、リンパだけに終始してしまう場合が非常に多い現実があります。
僕個人としては、これは凄くもったいないなあと感じています。
リンパの循環を改善することは、お客様の健康や美しさをサポートする上で非常に有効であると言えます。
しかし、リンパ以外にも少しだけ目を向けることで、
いつものリンパマッサージが1ランクも2ランクも効果的なものになります。
今回の記事では、リンパマッサージの効果を倍増させるためにアプローチすべき部位について紹介していきます。
是非、日々の施術の参考にして頂ければと思います(^^)
【横隔膜に対するアプローチ】
横隔膜が呼吸時にしっかりと上下に動くことは非常に重要です。
リンパ液を循環させる主な仕組みは、
・筋肉の収縮
・呼吸
この2つです。
横隔膜は筋肉であり、呼吸における主動作筋なので、この筋肉が固くなってしまうと腹部のリンパ液の循環が非常に悪くなってしまいます。
特に腹部にはリンパ本管という主要なリンパ管が存在するので、その部分の循環が滞るということは、リンパ液の循環を全般的に阻害することを意味します。
加えて、横隔膜が固いと呼吸が浅くなるので、輪をかけてリンパの流れが阻害されます。
猫背姿勢の人や運動不足の人、日常的なストレスによって呼吸が浅くなっている人は、横隔膜が固くなってしまっているパターンが非常に多いです。
是非、忘れずにアプローチしてあげましょう。
もし余裕があれば横隔膜と筋連結を持っている、大腰筋や胸骨筋などの筋肉も一緒にアプローチすることでより効果的な施術が行えるようになると思います。
毎度おなじみのディープフロントラインの繋がりですね。
解剖学の知識があるといろいろな施術を組み合わせることが出来て便利です。
【小腸に対するアプローチ】
小腸は十二指腸、空腸、回腸に細分化して考えることが出来ます。
その中でも、今回の記事で比重をおいて着目していくのは「空腸」と「回腸」です。
一般的に知られている小腸の主な働きは「消化」と「吸収」です。
学校の理科の授業でも教わったかと思います。
しかし、小腸には忘れてはいけないもう一つの重要な役割が存在します。
それは『免疫』です。
小腸は我々の身体を病原体から守る重要な免疫器官の役割も担っています。
なぜならば、小腸にはリンパ節が無数に存在するからです。
リンパ節とはリンパ管におけるフィルターのような部分です。
リンパ液に存在する病原体や老廃物をリンパ節に存在する免疫細胞が撃退します。
リンパマッサージでもこのリンパ節に向かって、リンパ液をながしていくことを目的としています。
小腸アプローチから小腸の循環状態を改善していくことで、小腸に存在するリンパ節効率的にリンパ液を流し込むことが出来ます。
小腸のアプローチを行うだけでお腹周囲のむくみがすっきりしたりしますよ。
非常に施術が行いやすい部位でもあるので、是非アプローチしてみましょう。
ここ最近は「腸揉み」と呼ばれる施術も流行していますね。
ご自分の持つテクニックをリンパマッサージに掛け合わせてみましょう(^^)
【脾臓に対するアプローチ】
脾臓も地味ですが、リンパマッサージを行う上で非常に重要になります。
脾臓は赤脾髄と白脾髄という2種類の組織によって構成されています。
そのうち、白脾髄の方はリンパ球を生成する役割を担っています。
この部位にアプローチすることでリンパ節における免疫機能が正常に機能するようになります。
リンパマッサージを行う前に施術を行うことで、より対象者の健康面をサポートできるようになります。
美容テクニックから健康面をサポートできるので、非常にセラピスト向けのテクニックだあると言えますね。
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