こんにちは。
小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回は、「ほうれい線の3つの原因・美顔アプローチ」のお話です。
ほうれい線がコンプレックスの女性は非常に多いです。
ほうれい線に対してアプローチ出来るということは、
それだけ多くの女性を救うことが出来るということです。
ほうれい線の原因や治療ポイントについて理解して
自分の美しさや、お客様の美しさをサポートして頂ければと思います。
【ほうれい線の原因とは?】
「ほうれい線は加齢によって生じます」
『ほうれい線 原因』と検索すると上記のような表記がズラリと並びます。
では、加齢によって何がどうのように変化して、ほうれい線が出現するのか。
最初にそこを説明していきます。
①表情筋の萎縮
これが最も多い原因と言えます。
具体的には以下の筋肉が主な原因筋になります。
●大頬骨筋
主に、口角を引き上げて笑顔をつくる作用をする表情筋です。
頬骨弓に起始をして、口角に停止をします。
●小頬骨筋
口元や頬を斜めに引き上げて、笑顔をつくる作用をする表情筋です。
頬骨に起始をして、上唇の皮膚に停止をします。
●頬筋
口角を斜めに持ち上げる作用があります。
上顎骨と下顎骨の歯槽突起に起始をして、口輪筋の口角部の深層の線維に停止をします。
停止部に着目すると、頬筋と口輪筋は解剖学的に連結しています。
口輪筋は口の周りを取り囲むように走行する筋です。
「口を閉じたり、とがらせたり」する作用があります。
頬筋の衰えや硬結は口輪筋を牽引して、二次的に口角の歪みを招いてしまいます。
上記の筋肉の衰えや、硬結(こわばり)によってほうれい線が形成されてしまいます。
筋肉が衰えている人に対しては、対象の筋肉のトレーニングが有効です。
筋肉が硬結を起こしている人に対しては、マッサージやストレッチが有効です。
場合によって使い分けるようにしましょう。
②皮膚のコラーゲン繊維の劣化や減少
私たちの皮膚は3層構造になっています。
外側から表皮、真皮、皮下組織の順で並んでいます。
表皮は0.2mmの厚さに対して、真皮は2mmもの厚さがあります。
その中間の真皮層にコラーゲン繊維やエラスチン繊維と呼ばれるものが存在します。
コラーゲン繊維(膠原繊維)の主成分はコラーゲンというタンパク質です。
真皮の約70%がこのコラーゲン繊維で構成されています。
そのコラーゲン繊維の中は補強するような形でエラスチン(弾性線維)が存在します。
加齢や紫外線、活性酸素による細胞の変性によって、コラーゲン繊維が破壊・黄色変性します。
その結果、シミやシワ、たるみが発生します。
つまり、ほうれい線が形成されてしまうというわけです。
因みに、「コラーゲン豊富」と謳っている食品よりも、
ビタミンCの摂取の方が真皮組織の変性には有効です。
食品中のコラーゲンはタンパク質として吸収されるので、
摂取したコラーゲンがそのまま真皮のコラーゲン繊維にはなりません。
もちろん、タンパク質も健康な皮膚の形成には必要不可欠です。
しかし、「真皮組織のアンチエイジング」という観点でいえば
ビタミンCの抗酸化作用の方が有効であると言えます。
③脂肪組織の経年劣化
顔面には皮膚、筋、骨以外にも重要な組織があります。
それは脂肪組織です。
「脂肪」と聞くとマイナスイメージを持つかも知れませんが
顔面の脂肪組織は美しさを保つ上で、超重要な役割を担っています。
前項で皮膚は表皮、真皮、皮下組織からなると説明しました。
その中の皮下組織の大部分を形成するのが、脂肪組織です。
つまり、コラーゲン繊維やエラスチン繊維を支える基盤の役割をしているのが、脂肪組織からなる皮下組織です。
この脂肪組織が劣化してしまうと、真皮組織の劣化を招きます。
結果として、ほうれい線の形成に繋がります。
皮下組織は糖化や活性酸素による細胞の損傷によって劣化が進みます。
抗酸化作用のある食品を日常的に摂取し、糖化ストレスや酸化ストレスから身を守ることが有効です。
徒手テクニックとしてアプローチする場合は、リンパマッサージが有効です。
老廃物を除去して皮下組織(脂肪組織)が損傷してしまうことを防ぐ効果があります。
余談ですが、リンパマッサージは筋・骨格アプローチの後に仕上げとして行うのがお勧めです。
表情筋や骨格の配列が整った後に、リンパを流した方が効果的にリンパを流すことが出来ます。
是非、参考にしてみて下さい。
治療の順序に配慮するだけで、効果が倍増します。
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鈴木正道
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