小顔矯正講師の鈴木正道です。
前回の記事で、リンパ液の役割やリンパ液の循環について解説させて頂きました。
今回は、リンパ液の特性について色々と知識を掘り下げていこうと思います。
興味のある項目だけでも読んでみて下さい。
知識が増えれば、それは確実に自分の財産になります。
新しい知識を得たら、必ずアウトプットしてください。
知識はアウトプットして初めて自分のものになりますので。
それでは、リンパについて解説していきます。
【細胞間液と“むくみ”の関係性】
前回お伝えしたように、細胞間液とは細胞と細胞の間を満たしている液体です。
毛細血管から血漿成分が染み出てきたもので、細胞に栄養を供給しています。
細胞に栄養を供給した後の細胞間液は、細胞から老廃物や病原体を受け取ります。
そして、病原体だらけの細胞間液がずっと同じ場所にあっては、細胞が死んでしまいます。
そんな汚れた細胞間液は毛細血管やリンパ管に吸収されます。
そのうち、リンパ管に吸収された細胞間液をリンパ液と呼びます。
一般的に“むくみ”とは、細胞間液が大量にある状態のことを意味します。
つまり、細胞間液が毛細血管にもリンパ管にも吸収されない状態のことです。
「リンパマッサージでむくみを改善!」
という宣伝文句のエステサロンがたくさんありますよね?
あの宣伝文句をより詳細に解説すると
「リンパマッサージを通してリンパ液の循環効率を高め、細胞間液のリンパ管への吸収を促すことで、むくみを改善!」
となります。
“むくみ”とは細胞間液が過剰に貯留した状態を意味します。
【女性の方がむくみやすい理由】
一般的に女性の方がむくみやすいと言われています。
その主な理由として、以下の2点があります。
● 理由1:筋肉量の不足
最もポピュラーな理由としては、
女性は男性と比較して筋肉量が少ないからです。
血液は心臓という強力なポンプ器官を保有しています。
心臓の拍動の力を利用して血液を抹消部に押し出しているのです。
しかし、リンパ液にはポンプとなる器官が存在しません。
では、リンパ液はどこの力に頼って体液を押し出しているのか?
それが筋肉の収縮です。
心臓も筋肉ですが、この場合の筋肉とは下腿三頭筋などの骨格筋を指しています。
筋肉が収縮することで、リンパ管の圧力を高めてリンパ液を押し出すのです。
女性の場合は、この筋肉の力を利用したリンパ液の押し出しが不十分となりやすい為、むくみが生じやすいと言われています。
月並みな解決策ですが、運動はむくみ改善に有効です。
運動することで筋肉が収縮し、リンパ液の循環を促してくれます。
運動の習慣化が難しい場合は、踵上げを30回するだけでも効果があります。
通常、2時間ほど同一の姿勢でいると下半身がむくみ始めます。
下半身がむくむのは、リンパ本幹よりも低い位置にあるからですね。
重力に逆らうことが出来ずに、下半身に貯留してしまうのです。
● 理由2:エストロゲンの不足による影響
前項で、女性は男性よりも筋肉量が少ないからむくみやすいと解説しました。
しかし、女性には、毛細血管を介した水分調整を活発にする作用があるホルモンが存在します。
そのホルモンとは、女性ホルモンとして知られる「エストロゲン」です。
このエストロゲンが筋ポンプ作用の弱さを補ってくれているのです。
しかし、生理前になるとエストロゲンの分泌量が低下してしまいます。
すると、水分調節機能が低下してしまうので、身体はむくみやすくなります。
月経前症候群の一種ですね。
ホルモンバランスの影響に起因するむくみなので、
対応策としては頭蓋仙骨療法や子宮治療が適応となります。
また、徒手的にリンパ液の循環を高めることも“むくみ”に限って言えば有効ですので
脾臓治療や小腸治療も施術に組み込むと良いと思います。
もちろんリンパドレナージ的なテクニックも有効です。
しかし、内臓治療と頭蓋治療も併用して提供しないと、確実に症状の戻りに繋がります。
生理前症候群は頭痛や倦怠感、めまいなどの症状も引き起こします。
むくみの改善と上記のような切実な悩みをセットで解決できる所に
セラピストとしての価値があると思います。
是非、ご参考にして頂ければと思います。
本日のメールは以上となります!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
今日も良い1日をお過ごしください♪
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