小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では
『リンパマッサージを行うまえにするべきアプローチ』
というテーマでお伝えしていきます。
リンパマッサージって美容整体の世界では、非常にメジャーなアプローチ方法ですよね。
リンパマッサージとは、リンパ液の循環を徒手的に改善するテクニックの総称です。
リンパ液は身体の老廃物を流してくれる、下水道のような役割をしています。
この流れが悪くなってしまうと、周囲の細胞はどんどん傷ついて老化現象の原因になります。
免疫力が下がって体調を崩しやすくなってしまうこともありますね。
そんな身体の不調を予防する側面を持つリンパマッサージですが、
マッサージを行う前にリンパが流れやすくなる環境を整えてあげると、
より効果的に施術効果を得られるようになります。
小顔矯正として行う場合でも勿論有効です。
今回は、そのアイディアの一部をお伝えしようと思います。
【巻き型を修正してから行うべし】
ベッドに仰向けに寝たときに、両肩の後面がベッド面から浮いてしまう方がいます。
いわゆる“巻き型”の状態ですね。
立っている時は、左右の肩が前に出ているので猫背姿勢のように見えます。
比較的女性に多い印象がありますね。
そんな巻き型ですが、肩を構成する骨の位置関係が崩れてしまっていることが
原因です。
この位置関係のズレを放置したままリンパを流そうとしても、効率よく流れていってくれません。
鎖骨周囲にはリンパ節が豊富に存在します。
そして、鎖骨は肩関節を構成する重要な骨の1つです。
巻き型の人は、鎖骨の位置もズレてしまっています。
鎖骨がズレていると、鎖骨周囲の循環不良が生じてしまいます。
つまり、血液やリンパ液が流れにくいということになります。
歪んで変形した下水管にリンパ液を流そうとするわけですから、
施術効果が十分に得られにくいことは容易に想像がつくと思います。
こんな時は、肩の歪みを正してあげてからリンパ液を流してあげましょう。
とはいえ、巻き型を根本的に修正する為には
・胸腹部の筋肉の緊張緩和
・脊柱の歪み矯正
・肩甲骨の位置修正
・生活習慣指導
・自主トレーニングの指導などなど
非常に多くの手間を要します。
お客様のことを考えるのであれば、先に巻き型を完全に修正してあげるべきですが、
ここを徹底しようとするといつまで経っても
リンパマッサージまで移ることが出来なくなってしまいます。
お客様からしたら
「リンパマッサージを受けにきたのに、全然マッサージしてくれない」
と不信感を持たれてしまいますね。
ですので、簡易的な方法をここでは紹介します。
方法は簡単で、ベッドに仰向けになっているお客様の肩を上からベッド面に向かって押圧してあげましょう。
両肩同時に行ってもよいですが、巻き型の傾向が強い人にとっては負担が大きい場合があります。
その場合は、片側ずつ順番に行ってあげましょう。
10×2セットを左右行うだけでも、だいぶ巻き型が修正されてきますよ。
ただ、巻き型自体は根本的に修正されたわけではないので翌日には元に戻って
しまいます。
しかし、一時的にでも巻き型を修正してからリンパ液を流すことによって、
リンパマッサージとしては大幅に施術効果を向上することができます。
【鎖骨の下をマッサージするべし】
前述の通り、鎖骨周囲の循環を良くすることが、
リンパ液を流しやすくする為の重要なポイントになります。
巻き型を修正する以外にも、鎖骨の下をマッサージすることも有効です。
鎖骨の下のラインを胸骨から肩に向かって
小さく円を描くようにしてマッサージしてあげましょう。
鎖骨の下には鎖骨下筋という筋肉が走行しています。
この筋肉ってマイナーですけど、
姿勢が悪い人ほどガチガチに固まっていて肩こりの原因の一部になっていたりします。
巻き型の人も、だいたい鎖骨下筋が固くなっていますね。
この筋肉が固くなっていると、鎖骨下にあるリンパ節にリンパ液が流れていく
のを邪魔してしまいます。
鎖骨下のラインに沿う様にしてマッサージすることも、
リンパマッサージの前に行うことが有効です。
【最後に】
今回の記事ではリンパマッサージの施術効果を高める工夫の1部をお伝えさせて頂きました。
こんな風に、ほんのひと手間を加えることで施術効果を高めることが出来ます。
そのひと手間に気が付けるか否かの違いは、正確な解剖学の知識を持っている否かの違いになってきます。
・リンパ液の流れる方向はどちらか?
・リンパ節ってどこにあるのか?
・そのリンパ節の周囲にはどんな組織が存在するのか?
これらの視点を常に意識すると、鎖骨周囲以外の場所でも“ほんのひと手間”を見つけることができますよ(^^)
是非、参考にして頂ければと思います!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごし下さい♪
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