美容整体師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『便秘によるお客様の悩みを解決する為の方法とは?』
というテーマでお伝えしていきます。
便秘に悩まされているお客様は大勢います。
単純に苦しいですし、健康面や美容の面でも多大なデメリットが存在します。
便秘というのは大腸の中で便が何日も放置されている状態ですよね。
(僕の感覚としては、3日以上お通じが来なければ立派な便秘と言えるかと思います。)
便秘を起こしていると、便が腸内で何日も温められることになります。
ヒトの腸内温度は37℃前後と言われています。
スーパーで買ってきた生肉や魚を37℃の部屋に3日間も放置したらどうなるでしょうか?
腐敗して悪臭を放ちますよね。
そして、それを食べたらどうなるでしょうか?
100%お腹を壊します。というか、最悪入院レベルです。
何故、こんな当たり前の話をするかというと、
上記と同じことが便秘中の腸内では起きているからです。
腐敗した便が悪臭を放ち、毒素を分泌します。
その毒素は腸壁から体内に吸収されて、血液によって体中に運ばれます。
便秘をすると肌が荒れたり、頭痛を生じたりするのはこの為ですね。
腐敗便が発する毒素には発ガン性もあります。
このように、便秘による被害は健康や美容に大きく影響するのです。
このやっかいな便秘を解決する為の方法をお伝えしていきます。
【便を作るシステムに対してアプローチしよう】
当然ですが、便は食べた物の成れの果てです。
様々な消化液による働きで、便が作られるのです。
この消化液を生成・分泌するシステムが破綻してしまうと、便が形成されません。
不消化便として体外に排出される場合もありますが、
そもそも大腸まで食べ物が運ばれるのに時間がかかります。
(ちなみに不消化便も問題ありです。)
便の形成に関わる消化液としては、胃液・胆汁・膵液・腸液などがあります。
つまりは、胃・肝臓(+胆嚢)・膵臓・小腸ですね。
これらの臓器のパフォーマンスが低下していると、便の形成が阻害されてしまいます。
では、臓器のパフォーマンスを上げる為のテクニックとは何か?
これが可能となるテクニックこそ、『内臓アプローチ』です。
僕がセミナーでも力を入れてお伝えしているテクニックの1つですね。
このテクニックを通して内臓のパフォーマンスを上げて、
便の形成を促進するわけです。
ワンハンドで内臓機能を高められるのですから、便利なテクニックですよね。
【大腸の“つまり”を解決しよう】
大腸はトンネルのような構造をしています。
このトンネルの通り道に十分なスペースが保たれている時は、
便も通過しやすいので便秘になりにくいです。
ところが、大腸が変形してしまって、トンネルが部分的に狭くなってしまうことがあります。
この狭くなっている部分が、大腸の“つまり”になるわけですね。
大腸というトンネルを変形させる要因としては、
『他の臓器からの圧迫や癒着』が考えられます。
例えば、胃下垂。
胃下垂とは胃が規定の位置よりも下にズレてしまう状態です。
胃が下にズレると、大腸の中でも横行結腸という部分を圧迫してしまいます。
その結果、便の通り道が狭くなって便秘に繋がるというわけですね。
胃の他にも、肝臓の位置が下にズレれば、上行結腸曲という部分を圧迫します。
脾臓が下にズレれば下行結腸曲という部分を圧迫します。
癒着に関して言えば、小腸との癒着が便秘を招くパターンもあります。
大腸とか小腸が存在する部分は、トンネルとトンネルが隣接しているような環境です。
この状態で、運動不足で筋肉が無かったり、無理なダイエットで腸が動かない人はトンネルとトンネルがくっついてしまいます。
このくっついてしまうことを癒着と呼びます。
癒着を起こすと、腸の蠕動運動が効率的に行えません。
蠕動運動とは便を押し出す為の、腸の動きですね。
お腹のグルグル音は蠕動運動の音です。
こちらの問題もやはり、内臓アプローチによって内臓のズレを修正したり、癒着をはがしてあげる必要があります。
【やっぱり筋肉も大切】
腸の蠕動運動の話が出ましたが、この蠕動運動を活発に行う為には、
お腹周りの筋肉の力が必要です。
高齢者やデスクワーカーなど筋肉が不足している人に便秘が多いのは、
お腹周りの筋肉が弱い為に、蠕動運動を行えないからです。
このタイプの便秘には運動が必要です。
ただ、毎日ウォーキングしたり、腹筋運動をしたりするのはハードルが高いですよね。
というか、持病がある高齢者は不可能かもしれません。
そんな時にお勧めなのが腹式呼吸です。
腹式呼吸は、横隔膜という筋肉のトレーニングになります。
横隔膜に力が入ると、それに付随して他のお腹周囲の筋肉を働いてくれます。
毎日、腹式呼吸をするだけなら腹筋運動や有酸素運動よりも簡単ですね。
移動中やテレビを見ている時、デスクワークをしている時にも可能です。
この記事へのコメントはありません。