小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『O脚の原因は足の指に!?指の硬さが膝を変形させる原因とは』
というタイトルでお伝えしていきます。
今回はO脚にまつわる話をしようと思います。
O脚は膝の問題というように捉えられがちですが、
実際のところ根本原因は膝関節には存在しないことがほとんどです。
骨盤の歪みや足首の歪みが根本原因として存在しているパターンが大多数ですかね。
そんな中でも足首の歪みについて今回は掘り下げていこうと思います。
足首が歪む人と歪まない人が存在しますが、その違いはどこなのか?
という部分にも言及します。
ざっくりと言うと、
「足の指の柔軟性」
が足首の歪みには密接に関係しています。
足の指なんてなかなか注目しないかもしれませんが、実際は非常に重要な部位になります。
ぜひ、今回の記事をご参考にしていただけますと幸いです(^^)
【前提知識:脛骨の内旋とO脚について】
O脚は高齢者がよくなる「ガニ股O脚パターン」と
若い女性が中心となる「内股だけどO脚パターン」
の2パターンが主に存在します。
今回の記事では後者のパターンについて言及していきます。
若い人のO脚は股関節が内旋、それに伴い脛骨も内旋と言うパターンを取っています。
要は内股で膝が過伸展していることによってO脚になってしまう状態ですね。
「脛骨の内旋が助長されるとO脚になる」
この部分だけをひとまず抑えて頂ければOKです。
【脛骨の内旋が助長されるタイミングとは?】
では、脛骨の内旋はどのタイミングで助長されてしまうのでしょうか??
日常生活においてもっとも脛骨の内旋が助長されるタイミングは、「歩行」です。
歩いている時がもっとも脛骨の内旋が助長されてしまうのです。
もちろん、正常な人はそんなことありませんが、
O脚に悩まされている女性の大半は歩行を変えなければO脚の根本解消は難しいと思います。
こんメカニズムを掘り下げすると、歩くときの足底の重心移動を考える必要があります。
通常、歩行時の重心移動は踵からスタートして、
足底外側を前方に回るように移動して最終的には母指球のあたりを通過します。
この正常パターンの重心移動を行えているのであれば、O脚が助長されることはありません。
しかし、O脚になってしまう人の重心移動は、
重心が母指球を通過せずに小指側を抜けていってしまいます。
つまり外側を通過してしまうと言うことですね。
本来、母指球に通過すべき重心が小指側に抜けようとすると、身体は代償的に膝を内側にねじるようにして重心を強制的に母指球側に移動させようとします。
この膝の内側のねじりこそが、脛骨の内旋という訳です。
一歩歩くたびに脛骨が内旋していたらどうなるでしょうか?
日常的に行っていれば、確実にO客へと近づいていくはずです。
【足の指と脛骨の内旋】
歩行時に脛骨の内旋を抑制してくれる働きを行うのが、足趾です。
特に母趾と第2趾による作用が大きいですね。
この2本の指がしっかりと地面を捉えてくれることによって、
脛骨の内旋にブレーキをかけることがでいます。
しかし、この2本の指におけるMP関節やPIP関節、さらに近位部のリスフラン関節が固まっていると足趾でしっかりと床面を捉えることができません。
だからこそ、運動連鎖をしっかりと離開している整体師さんであればあるほど
足趾の柔軟性や筋力を重要視しているのです。
もしも、O脚に悩まされている女性のお客様を担当する機会があれば、
その方の足趾の柔軟性や、足趾を屈曲させる力を確認しておきましょう。
仮に柔軟性や筋力の低下を認めた場合には、その部分に対しても
アプローチをしていただくことでより根本的な改善に近づくことができると思います。
加えて、足趾の柔軟性は外反母趾の予防や治療にも有効です。
足趾が固い人は、外反母趾にもなってしまいやすい傾向があります。
それゆえに30代後半の女性でO脚に悩まされている方の多くは、
外反母趾も併発していることが非常に多いです。
外反母趾は酷くなると手術が必要になるような疾患です。
ぜひ、予防医学の観点からも足趾に注目したアプローチを行っていただけますと幸いです。
今回の記事は、以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました!
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