小顔矯正講師の鈴木正道です。
『インディアン線』・『ゴルゴ線』とは?
どちらも同じ物を意味しており
目頭から頬の中央にかけて斜めに出来る線のことです。
漫画のゴルゴ13の主人公、デューク東郷の頬に書かれているシワに似ていることから『ゴルゴ線』と呼ばれています。
インディアン線に関しては、インディアンの方々が頬にする独特のメイクに似ていることからこのように呼ばれています。
この線が目立ち始めると老けた印象を相手に与えてしまうことになります。
今回の記事ではインディアン線・ゴルゴ線の原因と、アプローチするべき筋肉について解説していきます。
【インディアン線・ゴルゴ線の原因】
インディアン線とゴルゴ線はシワの一種と考えられがちですが、厳密にはシワとは異なります。
一般的にシワは表皮や真皮のコラーゲン繊維やエラスチン(コラーゲンの繊維を支える役割を持つ繊維)がダメージを受け減少することで皮膚に弾性が失われることで発生します。
一方で、インディアン線やゴルゴ線は頬周囲の表情筋の衰えや、脂肪組織の下垂が原因となっています。
頬の肉が垂れ下がることで生じてしまう線なので、皮膚のシワとは根本的に問題点が異なります。
表情筋の萎縮や脂肪組織の下垂は加齢現象として生じてしまうケースがほとんどです。
加齢以外の原因としては
●眼精疲労(スマホやPCを日常的に長時間見る人など)
●紫外線を長時間浴びる
●顔面の血流不全(顔が冷えている人など)
●無表情
などがあります。
頬骨の形など生まれつきの要因もあります。
骨格的には頬骨が高い人はゴルゴ線が目立ちにくく、頬骨が平らだとゴルゴ線が出やすい傾向にあります。
しかし、大部分は後天的な要因によってもたらされています。
40歳以上女性に頻繁にみられますが、
近年では20歳代の方であってもゴルゴ線に悩まされている方はいます。
スマートフォンの普及やデスクワーカーの増加が若年層におけるゴルゴ線・インディアン線の増加を招いていることが予想されます。
【インディアン線・ゴルゴ線を解消する筋肉へのアプローチ】
ゴルゴ線・インディアン線は小顔矯正テクニックで解消可能です。
筋へのアプローチに関して言えば
大頬骨筋、小頬骨筋、上唇挙筋、口角挙筋が
主なターゲットになります。
これらの筋を徒手的に誘導し、リフトアップすることで頬周囲の筋肉に張りが出てゴルゴ線が目立たなくなっていきます。
・大頬骨筋
起始:頬骨
停止:口輪筋、口角下制筋(オトガイ三角)、
口角挙上筋(犬歯筋)
作用:口角を外側上向きに引き上げる
・小頬骨筋
起始:頬骨
停止:上唇の皮下組織
作用:上唇を外向き 上向きおよび横方向に引く
・上唇挙筋
起始:頬骨
停止:上唇と口角挙筋の間の皮膚および
上唇鼻翼挙筋
作用:上唇を引き上げ前方に動かす・口角挙筋
・口角挙筋
起始:上顎の犬歯窩
停止:頬骨筋、口角下制筋(オトガイ三角)
および輪筋と混り合う口角
作用:口角を引き上げる
アプローチ方法としては
上記の4つの筋肉を顔の外側・頭方向に誘導(リフトアップ)しつつ、
筋繊維を横断するような形でリリースをかけていきます。
リリースをかける時の圧には注意が必要です。
特に、痛み刺激となってしまうのは絶対にNGです。
「痛い、手が冷たい、くすぐったい」
いずれも侵害刺激となって表情筋の緊張を高めてしまいます。
これは施術全般にわたって言えることですが
顔は神経が集中しており、特に繊細な部位となります。
自分のハンドケア・ハンドリングには細心の注意を払いましょう。
ゴルゴ線が筋の萎縮に起因しているのであれば
大頬骨筋・小頬骨筋をターゲットとして収縮させるような動きを自主トレーニングとして取り入れてみるのも良いと思います。
しかし自主トレーニングは指導者の監修のもと導入してください。
負荷量や回数、頻度の部分を自己流でやるのはNGです。
シワが増える原因になってしまいます。
【インディアン線・ゴルゴ線を解消する骨格へのアプローチ】
骨格へのアプローチでターゲットにするのは
上顎骨と頬骨です。
この2つの骨に押圧を加えていきます。
お客様が背臥位となっている場合では、ベッド方向が押圧を加える方向ですね。
この時に、頬骨上顎縫合の走行を意識して押圧できると更に誘導しやすいと思います。
ほとんどの人は頬骨の出っ張りに左右差があります。
この左右差は鼻骨のアライメントにも影響を及ぼします。
頬骨が前方に突出すると、その圧力に押されるようにして鼻骨は反対側に偏位します。
例えば、右の頬骨が出っ張っている人は
鼻骨は左側偏位するので、
鼻筋がやや左に偏っているケースが多いです。
頬骨のアライメント修正はゴルゴ線の改善だけでなく鼻筋の対称性にも影響を及ぼすのでかなり変化の現れやすいテクニックの1つだと思います。
是非、このテクニックをマスターして、
お客様に貢献して頂ければと思います。
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