小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事は
『くちびるの歪みを作り出す4つの筋肉』
というテーマでお伝えしていきます。
くちびるが歪んでいる人、意外とたくさんいます。
コンプレックスとして自分が認識していなくても見た目上の影響はかなり大きいです。
日本人は、相手の目を見て話すのが苦手な人種です。
目よりも口元を見ている場合が非常に多いです。
話相手の視線を集めやすい口元。
その口元の歪みを解消することは
相手に与える印象を大きく変化させることが出来ます。
施術のbefore・afterの写真をお見せする際も
口元が左右対称になっていると非常に喜ばれますよ。
そして、口元の歪みを考える上で注目すべき筋肉は
4つ存在します。
それぞれについて解説していきましょう。
【上唇の歪みに関与する筋肉・アヒル口改善へ。】
上唇(うわくちびる)の歪みでは、アヒル口のような見た目になります。
不自然に上唇が吊り上がってしまうのです。
この歪みには、主に2つの筋肉が原因として関与しています。
●上唇挙筋による影響
上唇挙筋(じょうしんきょきん)と読みます。
読んで字のごとく、上唇を挙上する筋肉です。
起始・・・眼窩内側下縁(上顎骨)
停止・・・上唇の皮膚
作用・・・上唇を挙上する。
上唇の皮膚を眼窩の方向に向かって引き上げる筋肉ですね。
この筋肉の短縮によって、上唇が不自然に持ち上がってしまいます。
アヒル口のようになります。
また、この筋肉の異常発達は“ガミースマイル”と呼ばれる表情の原因にもなります。
ガミースマイルとは、笑顔になった時に上の歯茎が見えすぎてしまう状態を意味します。
因みに、ガミー(Gum)とは歯茎を意味します。
笑った時の歯茎がコンプレックスで、口元を手で隠すのが習慣となっている女性は一定数いらっしゃると思います。
こういったコンプレックスには上唇挙筋のリリースをしてあげましょう。
●口角挙筋による影響
上唇挙筋と共同して収縮することが多いのが
この口角挙筋です。
起始・・・上顎骨犬歯窩(眼窩下孔の直下)
停止・・・口角の皮膚
作用・・・口角を挙上する
作用や付着をみて頂くと分かるように、前述の上唇挙筋と類似しているかと思います。
上唇挙筋のリリースを行う時は、口角挙筋のリリースとセットで提供することが有効です。
アヒル口改善、ガミースマイル改善に向けてアプローチしましょう。
【下唇の歪みに関与する筋肉。への字口改善へ。】
続いては、下唇(したくちびる)の歪みについてお話していきます。
下唇の歪みは主に「への字口」の原因となります。
鏡でご自分の口元を確認すると
ほとんどの場合、左右対称でないことがお分かり頂けるかと思います。
この歪みにも、主に2つの筋肉が原因として関与しています。
●下唇下制筋による影響
下唇下制筋は、その名の通り下唇を下制する筋肉です。
起始・・・下顎骨の前面
停止・・・下唇の皮膚
作用・・・下唇を引き下げる
左右1対存在しています。
一側が短縮、過剰収縮をしてしまうことに口がへの字に歪んでしまいます。
唇がより下がっている方の下唇下筋の短縮を疑うというわけです。
●口角下制筋による影響
口角下制筋は、下唇下制筋と強調して口角を下制する筋肉です。
起始・・・下顎骨下縁
停止・・・口角の皮膚
作用・・・口角を下げる
この筋肉の硬さは口角の歪みの原因になるのですが、
マリオネットラインと呼ぼれる線の原因にもなってしまいます。
マリオネットラインとは、腹話術に用いる人形(マリオネット)の
口元部分とよく似た線が現れてしまうことを言います。
口角から顎にかけて腹話術の人形のごとく出てしまった線のことです。
試しに口角を引き下げるように力を入れて頂ければわかると思います。
口の左右に縦線が出来ます。
その線がマリオネットラインです。
この線があると非常に老けた印象を相手に与えてしまいますので、
この線がコンプレックスになってしまうケースが多く存在します。
マリオネットラインの改善に向けたアプローチとして、
口角下制筋のリリースを提供することが有効です。
【まとめ】
・上唇挙筋の短縮はアヒル口やガミースマイルの原因になる。
・口角挙筋は上唇挙筋と共同して作用する。
・下唇下制筋と口角下制筋の短縮はへの字口の原因になる。
・口角下制筋の短縮はマリオネットラインの原因になる。
今回のメールは以上となります。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
本日も良い1日をお過ごしください♪
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