体質改善

体質改善の為に絶対にアプローチすべき2つの隔膜とは?

小顔矯正講師の鈴木正道です。


今回の記事では、

『筋骨格から体質改善を行う方法について』

というテーマでお伝えさせて頂きます。

体質改善は、美容サロンでホットワードになっていますね。

根本治療、自律医療というコンセプトとも非常に親和性が高いので、
これからのセラピストにとって必須の知識になる分野です。

患者様の体質を改善できるか否かが、
その方の悩みの根本改善が出来るか否かの分かれ道になります。



今回は、そんな体質改善アプローチの中でも筋・骨格に注目して解説していきます。

栄養指導や内臓アプローチ、頭蓋仙骨療法と併用することで、飛躍的な施術効果が得られる筈ですよ(^^)

是非、チェックしておきましょう!

【そもそも体質改善とは??】

まずは「体質改善」という言葉の定義からです。

何かを理解する時は、言葉の定義を明確にすることで、それ以降の学習効果がより効率的になります。

体質改善とは、
「体液の質を改善する」ことを意味しています。

体液とは主に、
①血液
②リンパ液
③脳脊髄液

の3つを意味します。

質とは
①栄養状態
②毒素の量
③循環動態(ドロドロかサラサラか)
④ホルモンの量、種類
⑤酸素、二酸化炭素の比率

などを意味しています。

これらの要素を改善していくことで、患者様の身体的不調を改善に向かわせることが出来ます。

だからこそ、栄養指導を始めとした生活習慣指導や内臓アプローチ、頭蓋仙骨療法が重要になるわけですね。

この辺りは体質改善セミナーというセミナーでより深くお伝えしています。




【体質改善をする時にアプローチすべき筋肉】

ここからは筋肉について解説していきます。

以下の筋肉を整えることによって、体質改善に導くことができます。

●横隔膜

超重要ポイントとなるのが横隔膜です。

横隔膜は、
起始部は腰椎部・胸骨部・肋骨部の3部からなります。

ドーム状(円蓋状)の形をしていて、 停止部は横隔膜中央部の腱膜(腱中心)です。

横隔膜は呼吸によって上下運動をしています。

この上下運動が体質(体液の質)と密接に関係しています。

横隔膜が上下動することによって、
腹部のリンパ液や血液の循環を促すポンプ機能の役割を果たしているからです。

横隔膜がガチガチに固くなっている人は、この動きをしっかりと出すことが出来ません。

故に、内臓周辺の血液・リンパ液の循環が阻害されて内臓の働きが鈍くなってしまいます。

また、毒素を排出することも出来なくなるので、
内臓がダメージを受け続ける形になってしまいます。


横隔膜の柔らかさを取り戻してあげることによって、
内臓周囲の循環を良くしてあげましょう。

また、横隔膜の上下動は、内臓同士が癒着を起こしてしまうことを防止する役割もあります。

内臓が癒着を起こすと腸の蠕動運動が邪魔されて、便秘になってしまいます。



他にも、全ての内臓には自動力や可動力と呼ばれる内臓固有の動きがあります。

この動きも阻害されるので、身体の動きが制限されたり、内臓の血の巡りが悪くなったりします。

横隔膜が適切に動くという事は、非常に重要なことです。



●骨盤隔膜

横隔膜と並ぶ、もう1つの膜構造が骨盤隔膜です。

横隔膜と比較すると、少しだけマイナーな部位ですが、
ここも忘れずにアプローチするようにしましょう。

骨盤隔膜は、骨盤底を支える強力な筋肉および筋膜の総称です。

筋組織以外にも、靭帯や腱も含んで膜構造を形成しています。



つまり、複数の筋肉や靭帯の集合体が骨盤隔膜です。

骨盤にあいた下側の穴を骨盤下口と呼びます。



この骨盤下口に広がって、骨盤の下側の仕切りを作っているのが、骨盤隔膜です。

骨盤隔膜が骨盤内と骨盤外を仕切るように配置されているイメージですね。

骨盤隔膜は主に、肛門挙筋と尾骨筋から構成されています。



肛門挙筋は

①腸骨尾骨筋
②恥骨尾骨筋
③恥骨直腸筋

の3つからなります。

骨盤底筋の1つでもあり、骨盤隔膜を形成しています。

お尻の穴を引き締める時に、力が入る筋肉ですね。



尾骨筋は、坐骨棘から起こり仙骨の下端から尾骨に付着する筋肉です。

尾骨筋単体では、関節を駆動するような作用は持っていません。

この筋肉も深会陰横筋、尿道括約筋、肛門挙筋と合わせて骨盤底筋を構成しています。



さて、解剖の話が長くなりましたが、ここからは骨盤隔膜の作用についてです。

骨盤隔膜は、

・腹圧の調整
・収縮、弛緩により生殖器系の循環動態に関与
・ディープフロントライン(DFL)の一部を構成
・内臓脱の予防
・骨盤の形を保つ

などなど様々な役割を担っています。

体質改善と強く結びつくのは、①と②の作用ですね。

1説によると、横隔膜との動きに連動するという考え方もあります。

つまり、横隔膜を柔らかくしても、
骨盤隔膜が固いままだと横隔膜も十分に動けないことを意味しています。

横隔膜とセットでアプローチするようにしましょう(^^)

鈴木正道

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