小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回は、『生理痛と脂質について』というテーマでお伝えしていきます。
生理痛の原因は多岐にわたります。
しかし
日々の生活習慣の集積によって症状として現れているケースが非常に多いです。
生活習慣の中でも代表的なモノが食事です。
月並みですが、ヒトの体は食べたもので出来ています。
そして
生理痛に関して言えば、栄養素の中でも特に脂質が重要となります。
脂質=油です。
油の種類、超重要ですよ。
脂質と生理痛の話はセミナーの中でもお伝えしていますが
セミナー内では伝えることが多すぎて、掘り下げられていない部分です。
セミナーの補足のような内容にもなりますが、
今回は記事と動画でお伝えさせて頂きます。
【生理痛とプロスタグランジン】
先述の通り、生理痛の原因は多岐にわたります。
その中でも生理痛の原因として語られることが多いのが、
プロスタグランジンというホルモンです。
プロスタグランジンとは、
ヒトが痛みを感じる閾値を引き下げる作用のあるホルモンです。
炎症を引き起こすホルモンでもあります。
そして、プロスタグランジンは
生理にさしかかると子宮内膜から分泌されます。
この時分泌されるプロスタグランジンが子宮を収縮させ、
不要になった粘膜を血液とともに体外に押し出す働きをします。
しかし
分泌されるプロスタグランジンが過剰になると、子宮壁が収縮しすぎてしまいます。
その時に痛みが生じ、それが生理痛であると言われています。
つまり、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンが、
多すぎないように調整してあげれば生理痛は緩和されるというわけです。
この部分を理解することが、非常に重要です。
【炎症を進めるオメガ6と炎症を鎮めるオメガ3】
脂質には様々な種類が存在します。
そして、その種類は「脂肪酸」と呼ばれる物質によって決定されます。
脂肪酸とは脂質を構成する小さい部品です。
脂肪酸が複数集まって脂質になります。
今回の記事では、脂肪酸の中でもオメガ6脂肪酸と
オメガ3脂肪酸について触れていきます。
●現代人が控えるべきオメガ6脂肪酸
ここからはオメガ6脂肪酸の話です。
オメガ6脂肪酸は、身体の炎症反応を進めてしまう作用があります。
炎症を進める。
つまり、炎症物質の分泌を促進するということです。
オメガ6脂肪酸の摂取はプロスタグランジンの分泌を過剰にしてしまいます。
オメガ6脂肪酸の主な作用は以下の通りです。
・炎症反応を進める
・アレルギー体質にする
・発ガン性
・精神不安
などなど
炎症反応は免疫機能の一種でもあるので、完全な悪者というわけではありません。
しかし、過剰に働いてしまうのは、やはり問題です。
オメガ6脂肪酸は、サラダ油、キャノーラ油、コーン油、紅花油などに含まれます。
日常的に使用される調理油はだいたいオメガ6脂肪酸ですね。
(ゴマ油やオリーブオイルはオメガ9という脂肪酸です。)
現代人の大半はオメガ6脂肪酸を摂り過ぎている傾向があります。
みんな炎症反応が出やすい身体の状況にあるのです。
●現代人に不足しがちなオメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸はオメガ6脂肪酸と真逆の作用を持つ脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸の主な作用は以下の通りです。
・炎症反応を抑える作用。
・アレルギー反応を抑える作用。
・発ガン性防止。
・精神安定
などなど
かなり良い作用ばかりですね。
近年では、オメガ3脂肪酸を含むことをアピールする商品が数多く存在します。
それだけ注目されているのです。
オメガ3脂肪酸を含むのは、青魚の油、亜麻仁油、えごま油
などです。
毎日、スプーン1杯ほどの量を摂取するようにしましょう。
オメガ6とオメガ3の理想的な摂取比率は
オメガ6:オメガ3=4:1です。
しかし、現代人の摂取比率は、オメガ6:オメガ3=50:1
と言われています。
オメガ3脂肪酸は、非常に不足しています。
多くの人が炎症反応を起こしやすい身体にあるということです。
生理痛に悩まされる女性が多いのも頷けますね。
【さいごに】
当協会では生理痛に対するアプローチとして
内臓治療、筋・骨格治療、頭蓋治療をお伝えしています。
しかし、最も根本治療に繋がるのは生活習慣指導です。
お客様や身近な人が生理痛に悩まされているのであれば、
その方の脂質の摂り方を見直してみてはいかがでしょうか?
きっと何からの良い変化を起こせると思います。
それくらい栄養指導は大切なことなのです。
本日のメールは以上となります!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
今日も良い1日をお過ごしください♪
この記事へのコメントはありません。