小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『超重要なデトックス機能。肝臓の『解毒システム』について』
というテーマでお伝えしていきます。
以前から「肝臓には解毒機能がある」という趣旨の情報発信していますが、
その解毒機能について深堀した内容はありませんでした。
今回の記事では、肝臓が持つ解毒機能について焦点を当てて解説していきます。
肝臓の解毒機能が適切に機能するか否かが、様々な身体的不調に影響してきます。
是非、この機会に理解を深めていきましょう(^^)
【肝臓が持つ解毒作用】
肝臓が持つ生理学的な作用は多岐にわたり、細分化すればその仕事量は500種類を超えると言われています。
そして、無数に存在する仕事のうち、最も重要と言える肝臓の仕事こそが解毒作用となります。
肝臓の解毒システムは複数存在しますので、この記事では主だったものを紹介していきます。
●血液の濾過システム
濾過(ろか)とは一般的に液体などに含まれる不純物を取り除く仕組みとして理解されています。
肝臓には心臓からの冠動脈と腸からの肝門脈を通じて、絶え間なく血液が流れ込んでいます。
この2カ所からの血液で肝臓は栄養で満たされています。
そして、肝小葉と呼ばれる肝細胞の集合体によって栄養素の貯蔵、製造、処理を行います。
この過程で肝臓は、炭水化物を糖質に変換したり、すぐには使用しない栄養を貯蔵したりしています。
(この貯蔵システムが肥満に関係するのですが、それはまた違う機会にご紹介します。)
また、食べ物には人体にとって不要・有害な物質も含まれています。
そんな有害物質も種々の栄養素と一緒になって、血流に乗って肝臓に流れ込みます。
肝臓では、そんな有害物質たちの99%を浄化してくれる働きが備わっています。
これが、肝臓が持つ血液の濾過システムです。
●日常の中で疲弊する濾過システム
では、この肝臓の濾過システムが作用しなくなった場合はどんなことが生じるでしょうか?
そもそも、そんなことは起こりうるのでしょうか?
実は、現代人のライフスタイルを鑑みると血液の濾過システムが
オーバーヒートしてしまうことが近年、懸念されています。
その背景には保存料や人工甘味料に代表される食品添加物の大量摂取や酸化油、
トランス脂肪酸の存在などがあります。
もちろん、アルコールの処理も肝臓の解毒システムで行っています。
肝臓が持つ血液の濾過システムを酷使して、慢性的な肝臓疲労を引き起こしている方は非常に多く見受けられます。
この濾過システムの酷使に関しては、使い古したエアコンなどのフィルターをイメージして頂くと分かりやすいと思います。
同じフィルターを長年使っていると、ゴミが常に付着した状態であり、不純物の回収率が徐々に悪くなってしまいます。
これと同じ現象が肝臓の濾過システムでも生じてしまうのです。
実際に、疲弊した肝臓では、通過してしまう毒素の量が通常の10倍に跳ね上がると言われています。
●濾過システムに異常が生じた場合
血液が濾過されずに毒素を含んだ血液が肝臓を通過すると、
その毒素は肝静脈から上大静脈を介して肺や心臓へ送られます。
すると、肺や心臓がダメージを受けるばかりか、
毒素を含んだ血液が全身の組織、細胞に送り出されてしまうことになります。
そうなれば、当然イネイトインテリジェンスは阻害され、正常に機能しなくなってしまいます。
イネイトインテリジェンス時は、
「排泄(解毒)・同化(吸収)・適応(免疫)・生殖・成長」
を通して行われる自然治癒力を高める能力のことです。
肝臓治療で解毒作用を高める前に、肺や心臓の治療を行ってしまうと毒素を含んだ血液が更に全身を回りやすくなってしまいます。
このため、内臓治療を行う時は肝臓治療を優先的に行うことが多いとされています。
(実際、僕も使用頻度が最も高いテクニックです。)
内臓治療を行う上では、その内臓が持つ生理学的な役割も考慮して、治療の順番を決めるようにしましょう。
【まとめ】
・肝臓には血液の濾過システムが存在し、これにより血液中の有害物質を除去している。
・肝臓が疲弊すると濾過システムが正常に機能しなくなり、汚染された血液が全身に回ることになる。
・肝臓治療を行う前に、循環器系の治療をしてしまうと、毒素が全身に回るのを助長する可能性がある。
今回の記事は以上となります。
今日も良い1日をお過ご下さい(^^)♪
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