小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回は、生理や出産後のメンタルヘルスに関するお話です。
タイトルにもあるように、「鉄分不足が原因でメンタルが不安定になっているのでは?」という内容になってきます。
鉄分の不足=貧血です。
「血液検査を定期的にしているけど、貧血なんて言われたことないけど」
と感じているあなたも、実は“隠れ鉄欠乏症”(潜在的鉄欠乏症)かもしれませんから要注意です。
【フェリチンという鉄の蓄え】
通常、貧血検査では血液中の鉄分の量を測定しています。
それに対して、フェリチンとは肝臓に貯蔵されている鉄の量です。
通常の血液検査では測定することは出来ません。
血液検査上では貧血傾向が見られなくても、このフェリチンが不足している人はいずれどこかのタイミングで貧血症状に陥る可能性大です。
例えるなら、血液中の鉄は財布の中のお金、肝臓の中の鉄(フェリチン)は銀行口座のお金です。
どちらも十分に存在しないと、健康とは言えません。
因みにフェリチンの正常数値を100とすると、日本人女性15~50歳では99%の人がフェリチン100未満です。
それどころか、80%の割合でフェリチン30以下と言われています。
日本人女性の大多数は、深刻な隠れ鉄欠乏症と言えます。
この背景には日本人の食生活の欧米化や添加物摂取量の増加が影響しています。
ここでは深く言及しませんが、酸化油や食品添加物を摂取することは、鉄や亜鉛などのミネラルを大量に消耗してしまうことに繋がります。
それに加えて、女性には生理もありますので、男性よりも鉄不足に陥りやすいというわけです。
【鉄が不足しているとどうなるのか?】
比較的若い年齢で鉄不足がある場合、興奮してキレやすくなると言われています。
これは、鉄不足でモノアミン(セロトニン、ドーパミン等)の分泌不全を生じるためと考えられています。
要するに、幸せや充実感を得る為に必要なホルモンが分泌されにくくなるということです。
もっと重症になってくると、イライラして自分自身を傷つけてしまう自傷行為、
物を壊す、他者に暴力を振るうなどの症状を呈してしまう場合もあります。
実際に、家庭内暴力を繰り返す男の子のフェリチンを測定したところ『8』という非常に低い数値を示した臨床報告があります。
これは、かなり重症な鉄不足ですし、その男の子自身も辛かったと思います。
幸せを感じるためのホルモンが常に不足している状態だったわけですから。
因みに、その男の子は鉄不足の改善を始めとした栄養指導により、
暴力を一切ふるうことのない温厚な男の子に戻ることが出来たそうです。
【鉄不足を改善する方法とは?】
よく、鉄が豊富に含まれている食べ物というと、レバーや緑黄色野菜が紹介されます。
確かに、それらの食べ物は体に良いですし、積極的に摂って欲しいと思います。
しかし、鉄不足というのは1回や2回の食事で改善できるような問題ではありません。
かといって毎日、膨大な量のレバーや野菜を摂るのは経済的にも厳しい場合が多いかと思います。(極端な食生活は他の栄養素の欠乏症を招いてしまいます。)
個人的におススメなのはサプリメントの使用です。
サプリメントと聞くと、「人工的で身体によくないもの」とイメージする人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
そもそも、自然界は人間の都合の良いように出来ていません。
災害もあれば、疫病もあります。
フルオーガニックなものだけで健康をサポートするには限界があるのです。
そして、鉄のサプリには「ヘム鉄」と「キレート鉄」がありますが、お勧めなのは「キレート鉄です。」
「ヘム鉄」が体に悪いわけではありませんが、キレート鉄に比べて身体への吸収率が良くありません。
重度の鉄欠乏症には効果が薄いと言われています。
しかしながら、一般のドラッグストアで販売されているのは「ヘム鉄」の方です。
キレート鉄は海外から輸入する必要があるので手に入りにくいという難点があります。
Ihebというネットで個人輸入することが可能です。(1ヵ月分で1000円ちょっと)
ただ、タンパク質不足の人はキレート鉄の摂取により、体調を崩してしまう場合もあります。
その人がキレート鉄を飲んで良い状態なのか、否かの判断をするには、実際の食生活をよく調べて決断する必要があります。
一部、キレート鉄に対して批判的な姿勢をとる意見もあるようですが、日本の製薬会社のマーケティング戦略であるという見方が濃厚です。
今回の記事は以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
この記事へのコメントはありません。