小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回の記事では、
『脂質を改善すると生理痛が改善する仕組みを解説』
というテーマでお伝えしていきます。
生理痛は多くの女性にとって非常に悩ましい問題です。
その苦しみからの解放を目指して整体院やサロンに通う女性は数多くいらっしゃいます。
そんな女性を救う為に必須となる知識は「脂質」について理解を深めることです。
毎日摂取している脂質が原因で、生理痛が悪化している女性はメチャクチャ多いですよ。
逆に脂質を改善しただけで生理痛が改善するケースも決して珍しくはありません。
このトピックでは生理痛改善に必要な脂質の知識を補っていきましょう(^^)
【絶対に避けるべきトランス脂肪酸】
脂質に関係する栄養指導のスタートはトランス脂肪酸を回避する所から始まります。
それくらい重要事項です。
トランス脂肪酸とは、常温では本来、液体であるはずの
不飽和脂肪酸に「水素添加」という人工的な加工を施して
常温でも個体で存在できるように加工した油のことを意味します。
例えば、マーガリン。
マーガリンの主原料は植物性油なので不飽和脂肪酸です。
でも、マーガリンは常温で置いておいてもなかなか液状化しないですよね??
これは水素添加による加工の力です。
人工的な加工が施されているので、分子構造が自然界に存在しない油になっています。
これを体内で代謝する為には非常に負担がかかります。
プラスチックを消化しているようなものです。
トランス脂肪酸の主なデメリットは医科の通りです。
・代謝する為にビタミンやミネラルを大量消費する。
・血管に炎症を引き起こす(脳卒中のリスク上昇)
・発ガン性物質の生成
・活性酸素の生成
・悪玉コレステロールの増加
・細胞膜の破壊、変性の促進
...etc
上記の弊害が同時多発的に発生します。
生理痛で言えば、
・子宮内膜を構成する細胞の変性
・発痛物質であるプロスタグランジンの過剰分泌
などが挙げられますね。
トランス脂肪酸の摂取を止めるだけでも、症状が改善する人は非常に多いです。
それくらい僕たちの体を蝕む存在になり得るのです。
ただ、「トランス脂肪酸」と食品の成分表示表には記載されていないんですよね...。
先進国で使用が認められ、且つ、何も制約がないのは日本くらいです。
食品の成分表示表からトランス脂肪酸を見つける時は
・マーガリン
・ショートニング
・植物油脂(植物加工油脂)
と記載されているものは、トランス脂肪酸と考えて間違えないと思います。
これらの記載を避けるところから始めるべきですね。
お菓子やパン、揚げ物には大体含まれています。
【オメガ6脂肪酸を減らしてオメガ3脂肪酸を摂取する】
トランス脂肪酸を避けることが1つ目のステップだとしたら、
2つ目のステップはオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の比率を調整することです。
脂肪酸とは脂質を構成する小さな部品のことです。
脂肪酸が集まって脂質は成り立っています。
そして、脂肪酸には3つの種類が存在します。
その中でも特に重要なのがオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の違いを理解することです。
オメガ6脂肪酸とは現代人が摂り過ぎている脂肪酸です。
サラダ油やキャノーラ油、コーン油や紅花油に含まれます。
調理油はだいたいオメガ6ですね。
オメガ6脂肪酸の作用として
・炎症を促進する
・子宮を硬くする
などの作用があります。
つまり、摂取しすぎると生理痛が重くなるのです。
逆に、オメガ3脂肪酸は現代人に不足している脂肪酸です。
亜麻仁油やえごま油、青魚の油などに含まれます。
このオメガ3脂肪酸を取ることが生理痛改善には効果的です。
オメガ3脂肪酸の作用はオメガ6脂肪酸と真逆です。
結果、
・炎症を抑制する
・子宮を柔らかくする
といった効果があります。
オメガ6とオメガ3の現代人の摂取比率は
50:1と言われています。
理想は4:1です。
つまり、オメガ6だらけの身体となっているわけです。
基本的なアプローチとしては、オメガ6を控えてもらってオメガ3を摂取してもらうことになります。
オメガ6はオメガ9のオリーブ油で代替可能です。
オメガ3は亜麻仁油をスプーン2杯程、毎日摂取してもらいましょう。
ちなみに、オメガ6もオメガ3も加熱調理でトランス脂肪酸が大量発生します。
亜麻仁油で作って野菜炒めや揚げ物なんて最悪ですね。
オメガ3は生で摂取するように気をつけましょう。
この記事の内容を3か月実践するだけでも生理痛が軽くなる人は大勢いますよ。
まずはご自分でも実践してみて下さい(^^)
鈴木正道
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