小顔矯正講師の鈴木正道です。
今回は
『小顔矯正(骨格アプローチ)を行う時の順序』
というテーマでお伝えしていきます。
骨格アプローチというのは、骨を対象としたアプローチ全般を意味しています。
僕の協会で伝える小顔矯正は
①筋/筋膜へのアプローチ
②骨格へのアプローチ
③リンパ液へのアプローチ
の3種類が大きく分けて存在します。
今回は上記の②における
アプローチの順序についてお伝えする内容です。
「前頭骨と頬骨はどっちを先にアプローチしたらいいの?」
といった疑問に答える内容ですね。
頭蓋骨は22個(舌骨も入れれば23個)
も存在します。
その骨たちにアプローチする順序は非常に重要です。
これは小顔矯正以外にも、
頭蓋仙骨アプローチにも一部繋がる内容なので
是非、ご参考にして頂ければと思います。
【原則① 外側の骨からアプローチするべし】
“外側の骨”というのは、
“頭蓋骨の表層を覆う骨”
というニュアンスで捉えて頂ければと思います。
骨標本を見た時に簡単に見つけることが出来る骨ですね。
前頭骨とか側頭骨、頭頂骨、後頭骨などがこれにあたります。
頭蓋骨は骨と骨が歯車のような関係を持っています。
一カ所が歪めば他も連動して歪んでしまう関係性です。
まずは容易に触れることが出来る外側の骨から
アプローチしないと内側の骨の歪みを正すことができません。
施術の即時効果が高いのも外側の骨です。
頭頂骨や側頭骨にアプローチするだけでも
頭の大きさは小さくなりますし、前頭骨は目の大きさに関係します。
逆に内側の骨は即時効果としては
変化が感じ取りにくいですが、
歪みの“戻り”を防止する上では非常に重要です。
内側の骨とは、蝶形骨(ちょうけいこつ)や篩骨(しこつ)がそれにあたります。
特に、蝶形骨は頭蓋骨の中心部にあるので歯車の中核を担うパーツです。
これは前回の記事でも触れた部分ですね。
外側の骨⇒内側の骨を意識してみて下さい。
【原則② 上の骨から順番にアプローチするべし】
外側⇒内側以外にも、
上下の順序にもこだわるべきです。
表題の通り、
上の骨から下の骨にアプローチするのが効果的です。
例えば、頬骨にアプローチする前に前頭骨にアプローチするべき。
ということです。
骨の歪みは基本的に重力の影響を受けます。
つまり、歪んだ骨は落下するように歪むケースが殆どです。
前頭骨が歪めば、前頭骨は下方落下し、
頬骨に負荷を与えます。
前頭骨の重さが頬骨にのしかかるようなイメージですね。
そして、前頭骨の重みが加わった頬骨も重力によって下方に歪み、
上顎骨を圧迫してしまいます。
この状況で頬骨や上顎骨に対して
いきなりアプローチしようとしても
前頭骨が歪みの起点になっているので
十分な矯正効果を得ることができません。
まずは前頭骨の重さから
頬骨や上顎骨を解放してあげましょう。
【骨格アプローチを行う時の注意点】
骨格アプローチを行う際の順序の話はここまでですが、
最後に、骨格アプローチをする時の注意点について
お伝えして締めくくろうと思います。
骨格アプローチというと、
つい強い力で行ってしまう方がいますが
これは大きな間違いです。
強い力が頭蓋骨に加わると、
一次呼吸が制限されてしまって、
脳圧が亢進してしまいます。
要は、かえって歪みが強くなるし、
顔も大きくなってしまうということです。
見た目の問題外にも頭痛やめまいなど
身体の不調にも繋がってしまいます。
顎に強い力を加えれば、
顎関節症のリスクも高まりますし
良いことがありません。
自分の手に力が入っていないか?
お客様に痛みを与えていないか?
常に意識しましょう。
「イタタタッ、でも終わったら小顔になってる…!」
という小顔矯正がメディアで取り上げられたりするので
誤解してしまう方もいますが、痛み刺激は不快刺激です。
不快刺激は間違いなく、身体に防御反応を引き起こすので
脳圧は亢進してしまいます。
その場では小顔になったように見えても、
翌日には効果が戻ってる。
後から身体の不調を訴える。
なんていうケースも珍しくありません。
常に優しく、お客様がリラックスして寝てしまうくらいの施術を
心がけましょう。
これは小顔矯正に限らず、あらゆるアプローチに関して
共通して言うことが出来ます。
お客様のことを第一に考えたセラピストが
増えることを願っています。
本日のメールは以上となります。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごし下さい♪
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