小顔矯正講師の鈴木正道です。
小顔矯正メニューは美容整体分野では代表格的なメニューです。
美容整体を志すセラピストが真っ先に学ぼうとするテクニックこそ小顔矯正です。
そして最もメジャーなテクニックである反面、
治療する人の技術によって効果の大小が顕著に表れやすいテクニックでもあります。
それだけに大きな効果が出せれば非常に感謝されますし
効果が出せなかった時に失う信用も大きなものになります。
今回はこの記事を読んでくれている方が
しっかりと治療効果が出せるようになる為のヒントをお伝えします。
実は『小顔』矯正といっても
いきなり顔の筋肉や骨格に対してアプローチするのはNGです。
お客様の顔に触れる前に
ある2つの筋肉を調整しておくことで
その後の施術効果を爆発的に高めることが出来ます。
【まずは頸部の筋にアプローチするべし】
小顔矯正といってもいきなり顔から触るようなことはしません。
それが悪いわけではないですが、非常に勿体ないと思います。
上等な料理であればあるほど下ごしらえに時間をかけるように
質の良い小顔矯正も矯正前の下準備が大切になります。
そして、この場合の下準備に相当するのが頸部に筋の調整です。
具体的には胸鎖乳突筋と広頚筋に狙いを定めます
【最初に胸鎖乳突筋を調整する理由】
胸鎖乳突筋とはその名の通り、胸骨と鎖骨を起始とし、側頭骨の乳様突起(及び後頭骨)に停止する筋肉です。
主に頭部の反対側回旋と同側側屈に関与しますね。
左右1対存在するので、両側同時に働いた場合には頸部の屈曲が生じます。
最初に胸鎖乳突筋を調整することで、
顔面や頭部の筋肉が緩みやすくなる効果があります。
施術を行いやすい体の状態を整えるということです。
胸鎖乳突筋は
スーパーフィシャル・フロント・ラインと呼ばれる筋膜の連結によって
頭皮の筋膜と連結を持っています。
胸鎖乳突筋の緊張が高いと頭皮筋膜にも緊張が波及してしまい、
頭蓋の骨格調整の効果が得られにくくなってしまいます。
また、顔面筋は骨格筋と異なり皮膚に起始・停止を持つ筋肉です。
つまり頭皮筋膜の緊張による影響を直に受けやすい筋肉達です。
最初に胸鎖乳突筋を調整を行い、
頭皮筋膜の緊張から顔面筋を解放してあげることの意義は大きいです。
それに胸鎖乳突筋の緊張に左右差がある場合は
頸部の左右回旋(時に側屈)の歪みが生じます。
本人は正面を向いてるつもりでも顔が左右どちらかに曲がっているので
写真などを撮る時に不自然な顔の角度になってしまいます。
治療効果を矯正前後の写真で見比べることも多いかと思いますので
是非、最初に胸鎖乳突筋の調整を行ってください。
またリンパの流れを考えた時に、
胸鎖乳突筋の周囲は主要なリンパ管が走行する部位になっています。
胸鎖乳突筋の緊張が高いと、リンパ管の流れも滞ってしまいます。
小顔矯正メニューの一部にリンパドレナージを入れているサロンでも
最初に胸鎖乳突筋の調整を行うことが治療効果の向上に繋がりそうですね。
【広頚筋を調整しなければいけない理由】
広頚筋とは胸筋筋膜を起始に持ち
下顎骨下縁に停止する筋肉です。
セラピストからすると胸鎖乳突筋に比べるとややマイナーな筋肉でしょうか?
逆にエステティシャンの方にとっては、
胸鎖乳突筋よりもずっとメジャーな筋肉かもしれませんね。
広頚筋は頸部の前面を広く覆うように走行する筋肉です。
この筋肉が緊張していると、下顎骨が下方に牽引されてしまうので
口角の下がりに繋がります。
また、下顎骨には多くの顔面筋が付着するので
2次的にフェイスラインの歪みやほうれい線、口の左右偏位にも繋がります。
つまり広頚筋の緊張から下顎骨を解放してあげることで
下顎骨に付着する顔面筋の調整が非常にやりやすくなるということです。
それに、広頸筋は年齢と共にたるみやすい部位になります。
広頚筋がたるむと首にシワがよりやすくなってしまいます。
首のシワ以外にも、口角の下がりや二重顎の原因にもなります。
「若々しい印象を持ちたい」というニーズを抱えたお客様に対して
優先的に実施して頂くことで満足度の高い施術を実現出来るかと思います。
【さいごに】
とにかく小顔矯正は美容整体分野では花形のテクニックであると言えます。
優先的に勉強して欲しい分野ですが、ピンからキリまで様々な手技が横行している分野でもあります。
大切な時間とお金を投資して学ぶことになると思うので是非、信頼できる所から学んで頂ければと思います。
今回のメルマガは以上となります。
本日も良い1日をお過ごしください♪
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