こんにちは、いつもTOTALCAREアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、ありがとうございます!
TOTALCAREアプローチ協会講師の北爪です(^^)
前回、前々回と膵臓に関する解剖学と生理学の知識をお届けしてきました。
今回の記事では、『膵臓治療はどのような方に使うテクニックなのか?』という部分にフォーカスしてお伝えします。
また、膵臓治療を行う上での禁忌事項なども合わせてお伝えしますので、今回の知識を通してあなたの患者様にとって安全で、効果的な施術を行って頂ければと思います。

膵臓治療の適応疾患、症状
最初に膵臓治療の適応疾患や症状をお伝えします。
以下に挙げたものが膵臓治療の適応例となります。
●糖尿病(DM)、血糖値不安定
●便秘、下痢
●肩こり(両側性に関与)
●うつ病などの精神系
●浮腫
●体重減少
膵臓治療は膵臓の持つ生理学的特性から、血糖コントロールなどの面に重きを置いて実施する場合があります。
また、膵頭から膵尾にかけて膵臓は横長の臓器なので、両肩の関節可動域や肩こりなどの症状に対しても適応となります。
加えて、膵臓は「感情の臓器」と呼ばれるくらいメンタル面との関連が強い臓器です。
精神的に疲弊している患者様などは膵臓の機能低下を疑ってみると良いでしょう。
膵臓治療の禁忌事項

続いては、膵臓治療の禁忌事項についてお伝えしていきます。
内臓治療は身体への侵襲性が低く非常に愛護的なテクニックですが、一定の禁忌事項は存在します。
しっかりと理解して、患者様に安全な治療を提供するようにしましょう。
以下に挙げるものが膵臓治療の禁忌事項です。
●急性膵炎
●腫瘍
●感染症
●発熱
●膵臓治療をしたことが引き金となって、強い悪心、嘔吐、発汗、めまい、頻脈、虚脱傾向などの自律神経反応がはっきりと現れた場合。
特に最後に挙げた症状は「好転反応」と呼ばれるもので、長時間にわたって内臓治療を行うと、その弊害として現れる症状の総称を指します。
参考書によって内臓治療に要する時間の目安は記載がことなるようですが、個人的には1カ所あたり約40秒以内に収めることが、好転反応を出さない治療時間の目安と考えています。
もちろん、好転反応には個人差が存在しますが、参考までに覚えておいて頂ければと思います。
膵臓治療の反射点
『反射点』とは各臓器と筋膜の繋がりによって関連している身体部位の総称です。
内臓の状態を反映しており、内臓が疲弊している時などは筋硬結を生じさせ、圧痛として認識することができます。
膵臓の反射点は以下の通りです。
●上肢:右手の母指球中央
●肋骨:左第3肋骨内側
●体幹:Th8棘突起より1横指左右(左:膵尾 右:膵頭)
以上が膵臓の反射点です。
治療時の評価に加えてみて頂ければと思います。
今回の記事は以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
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