こんにちは、いつもTOTALCAREアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、ありがとうございます!
TOTALCAREアプローチ協会 代表の北爪です(^^)
当ブログを通して、解剖学や生理学、栄養学、美容、治療テクニックなどの情報を日々配信しています。
先日こんなツイートをしました↓
肩こり治療って意外と複雑です。
何故なら、原因に個別性が高すぎて様々な要素が複雑に絡み合ってるからです。
その原因を紐解くには、肩だけに注目していたら難しいと思います。
後頭下筋や横隔膜、腸腰筋などの硬さをみてみましょう。
肩以外に目を向けることが根本治療の第1歩です。
— 北爪純一(理学療法士:PT) (@KitadumeJ) May 26, 2019
今回の記事では
『肩こりを改善させる時に見落としがちなポイント』
というテーマでお伝えしていきます。
以前から肩こりについて記事や動画を配信していますが、
肩こりの原因って星の数ほどあるんですよね。
これは腰痛にも通じるのですが、これらの悩みは原因が1人1人微妙に異なります。
その原因を紐解いていく為には、自分の中に知識や技術の引き出しをいくつ持っているかが非常に重要になります。
今回の記事で伝える内容も
肩こり治療に関する引き出しの一部にして頂ければと思います。
毎日、少しずつで良いので自分の引き出しを増やしていきましょう。
後頭下筋肉群に対するアプローチ
以前、頭痛に関する記事を書いた時にも登場しましたね。
後頭下筋肉群は肩こり治療にも重要な役割を担います。
肩こりというと、僧帽筋や肩甲挙筋などの肩まわりの筋肉ばかりが注目されがちですが、後頭部の筋肉も忘れずにアプローチしましょう。
後頭下筋群は大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋の4つの筋肉たちの総称です。
頭部の伸展作用がある筋肉ですね。
また、首を動かさずに、目だけを動かす時にも後頭下筋群は活動します。
この筋肉がキチンと働いていないと、目の動きに合わせて頭がグラグラ動いてしまいますからね。
スマホやPCで目を日常的に酷使している現代人は、後頭下筋群は疲労し固くなりやすいポイントです。
この筋肉達が固くなってしまうと、首の凝りに繋がり、さらには肩こりまで波及してしまいます。
肩のマッサージだけをやっていても、すぐ上の首に対するアプローチをしないと、効果は半減してしまいます。
仰向けのままアプローチできますので、忘れずにやってあげましょう。
横隔膜に対するアプローチ
先ほどの後頭下筋よりも、さらに肩から離れた所にある治療ポイントが横隔膜です。
横隔膜は言わずと知れた呼吸に関与する筋肉ですね。
肺の膨張と収縮に応じて筋活動を繰り返しています。
一見、肩とは何の繋がりもないように感じますが、横隔膜も重要な施術ポイントの1つです。
横隔膜はディープ・フロント・ラインと呼ばれる筋肉の繋がりの一部を構成する筋肉です。
そして、この筋肉の繋がりは、
横隔膜を経由して椎前筋膜や斜角筋といった首回りの筋肉に及びます。
つまり、横隔膜が固いと頸部にまで硬さが伝染してしまうのです。
首のこりが、肩こりに繋がる点は前述の通りです。
横隔膜が固くなっている人、意外と多いですよ。
現代人は猫背姿勢の人が多いです。
そして、猫背姿勢は胸腹部を短縮位にしてしまい、横隔膜の動きが制限されます。
日常的に動きが制限された筋肉は、一定の期間を経ると固くなってしまいます。
それは横隔膜も例外ではありません。
横隔膜の柔らかさをしっかりと出してあげる事が重要になります。
それに、横隔膜が固いと内臓の動きも2次的に制限されてしまいます。
この記事では深くは言及しませんが、内臓の硬さが肩こりに影響しているパターンも多いですよ。
肝臓、胃、脾臓あたりは超メジャーポイントです。
横隔膜が固いと、上記の内臓は周囲の組織と癒着を起こしやすくなってしまいます。
横隔膜にアプローチする意義は大きいと思います。
腸腰筋に対するアプローチ
先ほどのディープ・フロント・ライン関連のお話で、絶対に外せないのが腸腰筋です。
腸腰筋とは、大腰筋と腸骨筋の総称です。
本来は別々の筋肉なのですが、作用や位置関係が似ていることから「腸腰筋」と総称で呼ばれることが多い筋肉です。
この腸腰筋ですが、ディープ・フロント・ラインの中で最大の大きさを誇る筋肉です。
というか、ヒトの体の中でもトップクラスに大きい筋肉です。
この大きな筋肉が固くなっていると、ディープ・フロント・ライン上の筋肉はガチガチになってしまいます。
横隔膜と直接的に連携するのも、この腸腰筋です。
しかも、この腸腰筋は脊柱に付着する筋肉なので、しっかりと施術する為には触診のスキルが求められます。
自己流で施術しようとすると、お腹の浅い部分をマッサージするだけで、腸腰筋に全然届いていない事が多いですね。
腸腰筋は肩こり治療以外にも、腰痛や自律神経症状、スポーツのパフォーマンス向上など、様々な場面で施術する必要がある筋肉です。
アプローチ方法に自信のない方は、優先的に習得して頂くと良いと思います(^^)
今回の記事は以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました!
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