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TOTALCAREアプローチ協会講師の北爪です(^^)
今回は内臓治療の1つ『肝臓治療』を臨床場面にどのように導入していくのかについてお伝えしていきます。
「セミナーで肝臓治療の方法は教わったけど、どんな場面で使えば良いか分からない…」
なんてことになっては宝の持ち腐れです。
今回は、肝臓のコンディションを示唆する“反射点”と肝臓治療を使うメジャーな臨床場面をピックアップして紹介します。
この記事を読んで肝臓治療を行うタイミングを逃さないようにしましょう(^^)

肝臓治療の反射点
『反射点』とは各臓器と筋膜の繋がりによって関連している身体部位の総称です。
内臓の状態を反映しており、内臓が疲弊している時などは筋硬結を生じさせ、圧痛として認識することができます。
肝臓の場合の反射点は以下の通りです。
- 右母指の水かき
- 第2肋骨中央
- アキレス腱移行部
- 右上腕内側
特に右母指の水かきは、自分でも圧痛を評価しやすい部位なので是非確認してみて下さい。
もし痛みがあるのなら、肝臓が疲弊しているのかもしれません。
このように、内臓のコンディションを把握する方法の1つに反射点の圧痛を確認するという方法があります。
各臓器にそれぞれ反射点は存在するので、覚えておくと良いと思います。
肝臓と右肩の痛みとの関係性
内臓のアライメント不良が筋-骨格系のアライメント不良を招くことは過去の記事でも紹介した通りです。
特に肝臓は1~1.5Kgと非常に重たい臓器なので、疲弊して背側・下方に偏移すると右の肋骨や鎖骨を下方に牽引し、その牽引力は僧帽筋上部繊維や斜角筋などの筋まで波及します。
※疲弊した臓器は基本的に背側・下方に偏移します。
リハビリ室に置いてある1Kgの重錘をイメージしてみて下さい。
あの重量の牽引力が常時加わるのですから、肩の痛みや肩こりと密接に関係することは想像に難くないと思います。
肝臓治療前後に肩関節屈曲の関節可動域を測定すると、肝臓のアライメントと肩・頸部の関係性の強さを認識しやすいので、是非確認してみて下さい。
肝臓と腰痛との関係性
肝臓はその位置関係から大腰筋上部繊維との関連が非常に深く、肝臓治療は大腰筋上部繊維のリリースにも繋がります。
そして、大腰筋はアナトミートレインでのディープフロントラインに属しているため、肝臓治療が腰痛改善に繋がるケースは良くあります。
また、ダイレクトに大腰筋をリリースする治療のみを行っても、内臓由来の腰痛だった場合には、症状の“戻り”が発生してしまうことがあります。
症状の“戻り”防止のためにも、腰痛の患者様に対するアプローチの1つに加えてみると良いと思います。
今回の記事は以上となります。
今後は、肝臓の生理学的な役割にフォーカスした臨床の導入場面もご紹介していく予定なので、そちらもご覧になって頂ければと思います。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
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