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TOTALCAREアプローチ協会講師の北爪です(^^)
ここ数回は肝臓治療にフォーカスした記事が続いていますが、肝臓治療の禁忌事項や注意点をお伝え出来ていなかったので、今回はその点についてお伝えします。
基本的には、内臓治療は筋-骨格系に対するアプローチよりも、比較的侵襲性は少なく、身体に負担となりにくいテクニックとされています。
しかしながら、禁忌事項や注意点が存在しないわけではありません。
内臓治療の中でも多くのセラピストにとって使用頻度が高いであろう、肝臓治療に関する禁忌・注意事項をしっかりと理解して、安全な治療を患者様に提供するようにしましょう(^^)

肝臓治療の禁忌事項
まずは、禁忌事項の確認からです。
以下のような所見が患者様に認められる場合には、肝臓治療を控えるようにしましょう。
- 黄疸
- 急性炎症(急性肝炎や劇症肝炎など)
- 非代償性心不全(急性心不全)
- 肝臓または胆嚢の腫瘍
- 肝腫(肝臓が大きくなること。悪性腫瘍やうっ血などによる。)
- 巨脾腫(脾臓が大きくなること。感染症や悪性腫瘍などによる。)
- 肝臓治療後に自律神経症状が強く出てしまった場合。(強い悪心、嘔吐、過度の発汗、めまい、頻脈、虚脱傾向など)
これらの症状や病態を示す場合には、文献上で肝臓治療は禁忌であるとされています。
肝臓治療を行う上で、しっかりと把握しておくようにしましょう。
肝臓治療の注意点
肝臓治療に限らず、内臓治療全般にわたって言えることですが、内臓治療は1箇所につき、30~40秒以内の介入に留めるというルールがあります。
丁寧に長時間かけた方が高い治療効果が得られそうですが、実際は好転反応が出てしまうので長時間の使用はNGとされています。
好転反応とは、長時間の内臓治療後に生じる眩暈や倦怠感をさして使われる言葉です。慢性的に疲労していた筋肉がほぐれ、溜まっていた老廃物が血液中に流れること等が要因として考えられています。
長時間の介入となってしまうことを防ぐためには、日々の練習と前後評価をキチンと行うことが重要です。
特に前後評価については、自分なりの効果判定の指標を持つことを習慣化しましょう。
例えば、僕であれば肝臓治療の効果判定は右肩関節屈曲の可動域、右胸郭の固さ、腰痛の患者様であれば痛みの減少具合などを指標にしています。
まとめ
- 肝臓治療を行う前に禁忌事項をキチンと把握しましょう。(治療技術全般に言えることですが)
- 内臓治療には好転反応のリスクが伴うことを覚えておきましょう。
- 前後評価をキチンと行いましょう。
今回の記事は以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
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