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TOTALCAREアプローチ協会講師の北爪です(^^)
ここ最近は治療技術に関する内容を記事にしていましたが、今回は『糖質制限』に関する内容をお伝え致します。
近年、『糖質制限』は様々なマスメディアや書籍で取り上げられており、健康や美容の業界では1つのビックコンテンツになりつつあります。
そんな糖質制限ですが、数多くの効果が期待される一方で注意しなければいけない点も存在します。
今回はそんな糖質制限の基礎知識ともいえる、『糖質の役割や種類』というテーマでお届けします。
正しい知識を持った上で、ご自分や患者様のお身体に活かして頂ければと思います(^^)

糖質が持つ役割と性質
糖質とはタンパク質、脂質と並んで3代栄養素の1つに数えられる重要な栄養素です。
これらの栄養素は我々の生命維持活動や身体動作に欠かせないエネルギ源になっています。
そして、3大栄養素の中でも“糖質はタンパク質や脂質と比べて優先的に消費されるという”性質があります。
糖質は腸で吸収されると、門脈を経由して肝臓に送られます。
そして肝臓でグリコーゲンとして貯蔵され、肝臓を通過したものはブドウ糖に形を変えて血液中に放出されます。
ここで余ってしまった糖質は非常用のエネルギーとして体脂肪となり体内に蓄えられます。
これが肥満の原因の1つになるというわけです。
当然、脂質やタンパク質もエネルギーとして使われますが、それは糖質を消費した後の話です。
それに、脂質やタンパク質はエネルギー源としての働き以外にも、身体を作る材料になるという働きも担っています。
爪や皮膚、髪の毛、筋肉や内臓、脳に至るまで、構成要素の大部分はタンパク質と脂質です。
特に脳はタンパク質と脂質が半分ずつとまで言われています。
対して、糖質には身体を作る材料になる性質はありません。
糖質には、エネルギー源としての使い道しか存在しないのです。
ということは、消費エネルギーを上回る量の糖質を摂取すると、その瞬間に“余分な糖質”が生まれ、肥満の原因となってしまうと言えます。
- 糖質は、タンパク質や脂質とは違って“エネルギー源としての使い道しか存在しない”という性質
- “余った糖質は非常用のエネルギーとして体脂肪という形で貯蔵される”というシステム
上記2点は糖質について考える上で必須の知識となりますので、是非覚えておいてください。
炭水化物と糖質はイコールなのか
「糖質制限をする」と聞くと真っ先にイメージするのは白米や麺類を食べないようにする炭水化物を避けるような食生活かと思います。
一般的には、炭水化物と糖質をまったく同じ物として扱う場合がありますが、これは誤りです。
炭水化物とは糖質と食物繊維によって構成されています。
炭水化物から食物繊維を差し引いたものが糖質というわけです。
食物繊維+糖質=炭水化物
であり
炭水化物ー食物繊維=糖質
というわけです。
ちなみに、炭水化物から食物繊維を差し引いて残った糖質のうち、エネルギーとして利用される糖質の割合を“利用可能炭水化物”と呼びます。
もし糖質制限を考えているのであれば、よく口にする食品の利用可能炭水化物を調べてみると良いと思います。
一見糖質が多く含まれていても、利用可能炭水化物はさほど高くない食品なども中には存在しますので。(例えば納豆など)
糖質と糖類は何が違うのか
食品の成分表示を注意深く見てみると、糖質と糖類という2種類の言葉が使われていることに気が付くと思います。
あなたは、この2種類の言葉の違いを明確に理解しているでしょうか?
糖質には、単糖、類二糖類、多糖類、糖アルコールの4種類が存在します。
このうち、単糖類と二糖類が糖質の中でも糖類に分類されます。
単糖類はブドウ糖や果糖(果実に含まれる糖)が該当します。
二糖類は砂糖や麦芽糖が該当します。
そして、残る多糖類と糖アルコールが糖類ではない糖質ということになります。
少しややこしいですね。
つまり、糖質である4種類(単糖、類二糖類、多糖類、糖アルコール)のうち、単糖類と二糖類が糖類と呼ぶことが出来ると言うことです。
単なる豆知識のようですが、この知識は意外と重要です。
「糖類オフ」を謳った商品であっても、単糖類や二糖類が少ないだけで、その他の糖質(多糖類や糖アルコール)はたっぷり入っているという可能性があるからです。
「糖類オフ」でも「糖質オフ」ではない可能性があるということです。
(もしかしたら食品表示法に引っかかる可能性もありそうですが…)
言葉の意味を正確に理解して、食品の表示を読み解くようにしましょう(^^)
まとめ
- 3大栄養素の中で、糖質だけがエネルギーとしての使い道しか持たない。
- 余分な糖質は非常用のエネルギーとして体脂肪となり蓄積する。
- 炭水化物から食物繊維を差し引いたものが糖質。
- “糖類オフ”は“糖質オフ”ではない。
今回の記事は以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
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