こんにちは、いつもTOTALCAREアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、ありがとうございます!
TOTALCAREアプローチ協会講師の北爪です(^^)
当ブログを通して、解剖学や生理学、栄養学、美容、治療テクニックなどの情報を日々配信しています。
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今回の記事は、『酵素』についてお伝えしていこうと思います。
あなたは、『酵素ダイエット』という言葉を見聞きしたことがあるでしょうか?
酵素ダイエットとは、3食の1食、あるいは3日間などの期間限定で、食事の代わりに“酵素ドリンク”飲むダイエット方法です。
数日間にわたって、酵素ドリンクしか口にしない場合もあることから、『プチ断食』と言われたりもしています。
美容や健康の面で一定の効果をもたらしている酵素ですが、「そもそも酵素って何?」と聞かれた時にしっかりと答えることは出来るでしょうか?
酵素について理解を深めることが、あなた自身にダイエット効果や美肌効果をもたらし、更にはe栄養指導を介して患者様をより良くしてさしあげることにも繋がります。
この記事を通して、是非酵素について理解を深めて頂ければと思います(^^)

酵素の定義
酵素とは、あらゆる生物(微生物も含む)に存在し、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子です。
そう、つまり酵素とは触媒です。
触媒(しょくばい)とは、化学反応において、反応物質以外のもので、それ自身は化学反応を受けず、しかも反応速度を変化させる物質のことです。
ちょっとややこしいですね...(^^;)
要は、自分は変化しないで、ある変化の仲立ちをする役割が酵素(触媒)です。
例えば、タンパク質はアミノ酸として体内に吸収されますが、タンパク質単体ではアミノ酸に変化することはできません。
タンパク質がアミノ酸に変化するためには、ペプシンやトリプシンといった消化酵素の仲立ちが必要です。
このペプシンやトリプシンが酵素であり、『タンパク質⇒アミノ酸』という化学反応における触媒となるというわけです。
人間の体は約60~100兆個の細胞から構成されており、その細胞で常に化学反応が繰り返されています。
食べ物を消化するのも酵素ですし、心臓を動かしたり、呼吸をしたり、エネルギーを作り出すのも酵素です。
私たちは、酵素無くして生きていくことはできません。
酵素の三大特性
酵素には3つの大きな特性が存在します。
それは
①基質特異性
②最適温度
③最適pH
の3つです。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
基質特異性
『1つの酵素が働けるのは1つの仕事だけ』という特性です。
先ほどのタンパク質の例だと、ペプシンはタンパク質には作用してくれますが、脂質や糖質には作用してくれないということになります。
これが基質特異性です。
酵素は何でもこなすゼネラリストではなく、1つの仕事に専念するスペシャリストというわけですね。
因みに、人間の細胞には2万種類以上の異なった種類の酵素が存在することが分かっています。
最適温度
酵素はタンパク質で出来ているので、非常に熱に弱いという特徴があります。
48℃以上で失活してしまいます。
48℃で2時間、50℃で20分、53℃で2分で失活します。
そして、40~45℃くらいが最も酵素が働きやすい温度となります。
お風呂の温度をイメージすると分かりやすいでしょうか?
40℃付近のお湯なら気持ちよく浸かれますが、50℃近いお湯に浸かっても平気な人は稀だと思います。
また、風邪を引いた時に高熱が出ますが、あの熱には体内の酵素活性を高める効果もあると言われています。
安易な風邪薬で熱を下げてしまうのも考え物ですね。
最適pH
消化酵素は、消化器官内のpHに合わせて活性が高まるようにできています。
例えば、胃液(酸性)に含まれるプロテアーゼは酸性で、唾液(中性)に含まれるアミラーゼは中性で、膵液(アルカリ性)に含まれるリパーゼはアルカリ性でもっとも活性が高くなります。
酵素の種類

酵素には大きく分けて3種類の酵素が存在します。
ここでは、その概要をざっくりと確認していきましょう。
消化酵素(潜在酵素の1つ)
消化酵素は潜在酵素(ヒトの体内で作られる酵素)の1種であり、食べた物を消化する役割を担っています。
例えばタンパク質であればアミノ酸(●)が複数繋がった形をしています。
●-●-●-●-●-●-●-●-●
これを細かく分解して、消化しやすい形状にするのが消化酵素の役割です。
●-● ●-●
分子が細かければ細かいほど、消化は行われやすいです。
代謝酵素(潜在酵素の1つ)
こちらも、潜在酵素なので体内で作られます。
代謝酵素は主にヒトの生命維持に関与しています。
各細胞が適切な働きをしてくれるのは、代謝酵素のお陰です。
食物酵素
食べ物(発酵食品や生の食べ物)に含まれる酵素です。
その食べ物自体を自己消化してくれるので、食物酵素を含む食品を食べることは潜在酵素の節約に繋がります。
1日に生産出来る消化酵素の量には上限があるので、食物酵素を含む食品を食べることで腸の負担を減らしてあげましょう。
今回の記事は以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
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