TOTAL CAREアプローチ協会

十二指腸の内臓治療に必要な基礎知識。触診に必要な解剖イメージ

こんにちは、いつもTOTALCAREアプローチ協会のブログを読んでいただき有り難うございます。

TOTALCAREアプローチ協会講師の北爪です(^^)

 

今回は、内臓治療の中でも『十二指腸』における知識をお伝えする内容になります。

十二指腸は胃の幽門部から続く部位になりますので、胃の解剖イメージを先に持っておくと理解しやすいと思います。

「胃の解剖学もいまいちイメージできない…。」という方は、以前の記事で胃の解剖学について触れていますので、下リンクからそちらをご覧頂ければと思います。

参考記事:胃の内臓治療に必要な基礎知識。胃のイメージがつかないあなたに。

 

それでは、一緒に十二指腸に関する理解を深めていきましょう!

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十二指腸の体表解剖

最初は十二指腸の体表解剖からです。

まずは、体表から十二指腸の部位をイメージできないと

「十二指腸の治療をしたいけど、どこに手を置いたら良いか分からない」

というような事態に陥ってしまいます。

そうならない為にも、体表解剖はしっかりと把握しておきましょう。

 

十二指腸の体表解剖の概要

十二指腸は全長25~30cmでアルファベットの“C”のような形状をしています。

本によっては“馬の蹄鉄のような形”と表現している場合もあります。

 

T12~L3にかけて右肋骨下から臍部あたりに存在します。

そして、十二指腸は以下の4つの部分に区分して捉えることが出来ます。

  • 上部
  • 下行部
  • 水平部
  • 上行部

十二指腸の内腔は、上部から十二指腸空腸曲(空腸に移行する場所)にかけて焼く4.7cmから2.7cmに狭まります。

 

次の項目からは、上部、下行部、水平部、上行部のそれぞれについて掘り下げていきましょう。

十二指腸上部

胃の幽門部から出てすぐの場所です。

全長5cmで、腹腔内に存在します。

十二指腸の中では最も可動力がある部位とされています。

呼吸や胃の満腹度に応じて、上部の位置は4~5cm程変化します。

T12からL1にかけて存在し、上部は胃の幽門から尾方・後方・右方向にかけて存在ます。

十二指腸下行部

十二指腸上部から十二指腸下行部に移行します。

下行部は全長約10cmで、後腹膜に存在します。

尾方に垂直に(具体的にはL1からL3またはL4の右側)を走行します。

胆嚢と膵臓の導管が、大十二指腸乳頭(ファーター膨大部)を通り、後内側から下行部に開口します。

通常は、上述したような位置にありますが、これら2つの導管には無数のバリエーションが存在すると言われています。

例えば、副膵管はファーター膨大部の約2cm頭側にある小十二指腸乳頭から開口する場合もあります。

十二指腸水平部

十二指腸下行部から移行するのが、この十二指腸水平部です。

水平部は全長約9cmで、後腹膜の方向に位置します。

L3(またはL4)の高さから始まり、脊柱をやや斜め上方向に横断し、L2の左側に至ります。

“水平部”と名前にありますが、実際は斜め上方向に走行することに注意しましょう。

十二指腸上行部

十二指腸水平部から移行するのが、この十二指腸上行部です。

上行部は全長約6cmで、後腹膜の方向に位置します。

上行部はL2からL1にかけて、頭方左方向に上がります。

十二指腸空腸曲で鋭角を形成して終わり、再び腹腔内に入ります。

十二指腸の付着・固定

各臓器は筋膜や腹膜など、様々な組織によってアライメントが保たれています。

この構造が、各臓器のニュートラルポジションや可動性を規定しています。

内臓治療に必要な解剖イメージを培うのに必須の知識となりますので、是非確認しておきましょう。

 

十二指腸の付着・固定は以下の組織によって規定されています。

●臓器の圧

●ツルゴール(膨満)

●腹膜後隙の結合組織

●肝十二指腸間隙

●トライツ靭帯

これらの構造が十二指腸の付着・固定に関与しています。

この内、特に重要となるのがトライツ靭帯の存在です。

 

トライツ靭帯(十二指腸堤筋)は、特に強力に十二指腸の位置を規定しています。

トライツ靭帯とは小腸を後腹壁につなぎとめている靭帯のような構造です。

十二指腸と空腸の境界に存在し、十二指腸をささえているので十二指腸提靭帯とも呼ばれています。

このトライツ靭帯は平滑筋繊維と横紋筋繊維からなります。

平滑筋繊維は上腸間膜動脈から始まり、扇状に走行して十二指腸の上行部、水平部、十二指腸空腸曲に付着します。これらの線維は十二指腸の縦筋層と輪筋層に放射状に付着しています。

一方で横紋筋繊維は、横隔膜の脚で始まり、十二指腸空腸曲で終わります。

十二指腸の可動力

次は十二指腸の可動力です。

可動力とは臓器が持つ、隣接する組織との間に生じる運動のことです。

呼吸や平滑筋の不随意的な収縮、蠕動運動などがこの可動力を規定しています。

 

十二指腸の可動力は、横隔膜の呼吸運動、胃の満腹度、姿勢変化により、十二指腸全体と膵頭は椎体1つ分程度まで尾方に移動することがあります。

また、加齢によって十二指腸と膵臓が尾方に移動する場合もあります。

 

胃の自動力

自動力とは、それぞれの臓器に備わった固有の振幅運動のことです。

臓器の“周波数”と表現する場合もあります

 

十二指腸の自動力は、息を吐くと上部が上行部に向かって移動するのでC字型の2本の腕は互いに近づきます。

息を吸う時はこの逆の運動が生じます。

 

 

今回の記事は以上になります。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。

 

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ABOUT ME
山口 拓也
山口 拓也
病院勤務を経て24歳で独立開業。24歳に病院で勤務しているにも関わらず、週末開業で100万を達成させる。本開業後も100万以上をキープしつつセラピストに治療技術を伝達するALLアプローチ協会を設立。わずか5ヶ月で協会の売り上げが月180万以上を達成し毎月40〜50人以上の受講生さんに治療技術を教える。開業志望のあるセラピストに経営のノウハウも伝え幅広い活動を行なっている。そして、女性が来やすいセミナー団体としてTOTALCAREアプローチ協会を設立した。
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